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9月10日~16日は「自殺予防週間」です。 昨年、小中高生の自殺者は過去最多に。あなたにも出来る自殺予防のための行動とは?

9月10日~16日は「自殺予防週間」です。 昨年、小中高生の自殺者は過去最多に。あなたにも出来る自殺予防のための行動とは?

9月10日~16日は「自殺予防週間」です。

昨年、小中高生の自殺者は過去最多に。

あなたにも出来る自殺予防のための行動とは?

 

毎年9月10日~9月16日は「自殺予防週間」です。

昨年の自殺者数は前年を上回り、特に小中高生の自殺者数が過去最多となるなど深刻な状況となっています。自殺予防週間では、電話やSNSによる相談支援体制の拡充や、主にこども・若者に向けて、ポスターや動画による相談の呼びかけなど集中的な啓発活動を実施します。
今回のコラムでは、小中高生の自殺の増加や、自殺予防のための行動についてご紹介いたします。

 


 

小中高生の自殺が昨年は過去最多に

以前配信した「自殺対策強化月間」に関するコラムでもご紹介しましたが、2022年の自殺者数は2万1584人となり、2021年の確定値と比べ577人増え、2年ぶりの増加となりました。そして小中高生の自殺者数は514人と過去最多となっています。

各省庁でも、こどもや若者も多く利用するYouTubeやSNSでの動画広告の掲載などを行っています。

出典:厚生労働省 政府全体でこども・若者の自殺防止に向けた取組を強化します
https://www.mhlw.go.jp/stf/jisatsutaisaku_press230801.html

 

あなたにも出来る自殺予防のための行動とは?

家族や周囲の人で、なんだか危ないなと感じた場合にはどのような行動をとったらいいでしょうか?

●気づき
家族や仲間の変化に気づいて、声をかける
・発言や行動の変化や体調の変化など、家族や仲間の変化に敏感になり、心の悩みや様々な問題を抱えている人が発する周りへのサインになるべく早く気づきましょう。
・変化に気づいたら、「眠れていますか?」など、自分に出来る声かけをしていきましょう。

●傾聴
本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
・悩みを話してくれたら、時間をかけて、できる限り傾聴しましょう。
・話題をそらしたり、訴えや気持ちを否定したり、表面的な励ましをしたりすることは逆効果です。
本人の気持ちを尊重し、共感した上で、相手を大切に思う自分の気持ちを伝えましょう。

●つなぎ
早めに専門家に相談するよう促す
・心の病気や社会・経済的な問題等を抱えているようであれば、公的相談機関、医療機関等の専門家への相談につなげましょう。
・相談を受けた側も、一人では抱え込まず、プライバシーに配慮した上で、本人の置かれている状況や気持ちを理解してくれる家族、友人、上司といったキーパーソンの協力を求め、連携をとりましょう。

●見守り
温かく寄り添いながら、じっくりと見守る
身体や心の健康状態について自然な雰囲気で声をかけて、あせらずに優しく寄り添いながら見守りましょう。
・必要に応じ、キーパーソンと連携をとり、専門家に情報を提供しましょう。

自殺の予兆に関しては当社の精神保健福祉士が解説している下記のコラムをご覧ください。

3月は「自殺対策強化月間」 昨年の小中高生の自殺者数は過去最多 職場でも参考にしたい、自殺予防の10ヵ条や相談への対応を紹介します

出典:厚生労働省「あなたにも出来る自殺予防のための行動」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130956.html

 

相談窓口は色々、自分にあった方法で相談を

もし、ご自身が「相談したい」「話を聞いてもらいたい」となった場合には、ご家族やお友達などに相談してみましょう。お勤めされている方の場合には、産業医や保健師などに相談する、話を聞いてもらうのもお勧めです。それが難しい場合には、相談ダイヤルやLINEなどで匿名での相談もできます。

厚生労働省ウェブサイト「まもろうよこころ」
自殺対策に関する、電話やSNSの相談窓口等を分かりやすく紹介しています。
>https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

誰かに話すだけでも少し楽になったりする場合もあります。SNSなど時間を問わずに思い立ったらすぐに簡単に相談できるツールなども活用してみてはいかがでしょうか。

 

 産業医ラボ.comでは、
保健師・精神保健福祉士によるメンタルヘルス相談窓口を開設しております。
薬剤師によるお薬相談も承っておりますので是非ご活用下さい!!

  

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