
7月は「愛の血液助け合い運動」月間です
どの世代の献血が多いのか、献血を断られる場合ってどんな時?など当社専属の保健師が解説します。
みなさんは、献血をされた経験はありますか?毎年7月は「愛の血液助け合い運動」月間です。
以前配信した、はたちの献血コラムでは、なぜ献血は必要なのか、どう使われるのかなどをご紹介しておりますので、是非ご覧ください。
1~2月は「はたちの献血」キャンペーン月間です!新型コロナワクチン接種後はいつから献血できる?当社専属保健師が解説します
今回のコラムでは、年代別の献血者数の推移や、献血が可能な基準について当社専属の保健師がご紹介いたします。
■「愛の血液助け合い運動」とは
6~8月は1年で最も紫外線が増える時期になります。急性期の健康被害は微々たるものですが、長期的に見た場合、大きな影響になることがあります。今のうちから、しっかり紫外線対策を行って、将来の美容と健康を考えていけたら良いですね。
「愛の血液助け合い運動」は、厚生労働省が、都道府県・日本赤十字社と協力して、血液事業を安定的・継続的に維持し、血液製剤の国内自給を確保するために毎年7月に実施しています。
期間中は、全国各地で啓発活動を行っており、国民一人一人、特に若い世代に献血への理解と協力を呼びかけています。
2005年に献血等血液事業の基本理念や国等の関係者の責務を定めた「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」が成立しました。この法律は、血液製剤の安全性の向上、国内献血による国内自給を基本とする安定供給の確保、適正使用の推進とともに、血液事業の公正かつ透明な実施体制の確保を基本理念に掲げています。
出典:厚生労働省 7月は「愛の血液助け合い運動」月間です !(令和5年度)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33237.html
■どの年代の献血が多い?
現在医療現場では、数多くの血液製剤が治療のために使用されています。その血液製剤は国民一人一人の輸血によって賄えられている状況です。そのため、献血する人が少なくなれば、必要な時に必要な血液が足りなくなり、助かる命が助からなくなる可能性もあるのです。
年間の献血量は大きく変化はありませんが、若年層の献血が顕著に減少しており、40歳以降の人の献血が増えてきているのが分かります。昔から献血する機会がある人が、そのまま成長し、今の中年期から高齢者になったと考えられます。そうなると、今後少子化が進むにつれて、献血する人が減ることと、今の若年層が中年以降になったときに、献血する人が大幅に減少し、輸血が足りない事態も起こりえるのです。
出典:厚生労働省 年代別献血者数と献血量の推移
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000063233.html
■献血することが出来ない人もいる!?
献血をしようとして、断られた経験がある方も案外いらっしゃるのではないでしょうか?
実は厚生労働省が献血基準を出しており、満たしていない人は献血することが出来ません。細かく基準が決められており、身長や体重、年間の献血回数で献血出来るかどうかが決まります。
さらに安全に血液製剤が患者さんに使えるように、採血後の血液のヘモグロビン値や感染症の有無も確認し、その後問題がなければ血液製剤として使用できるようになります。
出典:厚生労働省 献血について知りたい
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14062.html
■まとめ
今すぐには輸血することが無い人が多いと思いますが、入院し手術をしたり、治療したり、出産のときに輸血する可能性は誰しもあります。一度も献血したことない人は敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、勇気を出して是非献血センターや献血バスに寄っていただければと思います。
■ 執筆 ■
富谷 圭佑
とみやけいすけ
株式会社Central Medience
産業医ラボ.com専属保健師
一般企業で6年間営業として働き、介護職2年、
その後看護大学に入学した後に大学病院で臨床(ICU、内科)を4年経験。
現在は、当運営会社 株式会社セントラルメディエンスに入社し、
産業医ラボ.comの専属保健師として勤務している。
産業医ラボ.comでは、
保健師・精神保健福祉士によるメンタルヘルス相談窓口を開設しております。
薬剤師によるお薬相談も承っておりますので是非ご活用下さい!!
![]()