COLUMN

質の良い睡眠が心の健康を保つ

睡眠不足が招くリスク

私たちの生活において睡眠は非常に重要であり、睡眠不足は心の健康にも影響してきます。2013年に国立精神・神経医療研究センターより「睡眠不足によって不安・抑うつが強まる」という発表がありました。さらには総務省の調査によると、日本人の睡眠時間は一貫して減少していることが判明しており、3人に1人が睡眠に問題を抱えているといわれています。

もちろん睡眠不足は心の健康だけでなく日常生活にも支障をきたします。日中の眠気、疲労感、倦怠感、集中力や注意力、作業効率の低下、それによる仕事のミスや運転事故の増加など睡眠不足が招くリスクはとても低いとは言えません。

睡眠の役割

私たちの人生のおよそ3分の1は睡眠で占めています。では、なぜ人が睡眠をとる必要があるのかというと、脳と体の疲労回復、主に大脳を休養、修復するためには睡眠が必要不可欠なのです。なぜなら人の神経系のほとんどが大脳皮質に集まっていて、ここを定期的に休ませないと全身をコントロールする機能が衰えてしまうからです。
さらにはストレス解消、成長ホルモンによる体の成長、免疫力の向上など睡眠にはさまざまな役割があります。人にとって睡眠をとることがいかに重要であるかがわかります。

適切な睡眠時間というのは決まっておらず、一般的には6~7時間と言われていますが、現代社会において常にこの時間を確保するのは難しいものです。ですから睡眠時間も大切ですが、なによりも睡眠の質を上げることで脳と体の休息を図りましょう。

不眠の原因と睡眠障害

不眠の主な原因としては心理的なストレス、体内リズムの乱れ、環境や刺激物、身体的疾患や加齢も影響していると言われています。そして睡眠障害は主に4つのタイプに分類されます。

(1)入眠障害:夜になかなか寝付けない、眠るまでに30分から1時間以上かかる
(2)熟眠障害:朝起きたときぐっすりと眠った満足感が無い
(3)中途覚醒:夜中に何度も目が覚める、その後なかなか眠れない
(4)早朝覚醒:朝早く目が覚めてしまう

睡眠の質を上げる生活習慣

不眠症になる前にまずは、睡眠時間の長さにこだわらない(日中の眠気で困らない睡眠が取れている場合)、朝の光を浴びる、就寝時間にこだわるのではなく起床時間を一定に保つ、適度な運動、寝る前のアルコールは控える、寝室は適度に暗くし、余計な音が入らないようにする、など快適な睡眠のためにできる生活習慣を心掛け、快眠生活につなげましょう。

それでも不眠が続くようであれば医療機関や勤め先の産業医に相談してみてください。

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