
病院では、看護師さんその中でも、産婦人科では助産師さんをよく見かけます。
また、行政機関の保健所や企業などでは保健師さんも見かけます。
どのような違いがあるのでしょうか?
まず、法令の保健師助産師看護師法(昭和23年7月30日法律第203号)に定められた、
それぞれの職に必要な免許を以下の表でまとめてみました。
■ 保健師
主に公衆衛生・予防医学の範囲で活動をしており勤務割合は主に保健所などの行政機関が主となる
コロナの感染の追跡調査などや、乳児検診、母子保健の家庭訪問等による子育て支援、精神保健における患者への援助や助言、病気の予防活動を主たる活動とします。
■ 助産師
助産又は妊婦、じょく婦若しくは新生児の保健指導を行うことが主となる
(じょく婦とは出産したばかりの女性のことです)
病院で主に、出産時に立ち会ってくれるのはこの助産師さんが多いです。個人で助産院を開業することが出来るので、在宅で出産を希望される方は、助産院の助産師に出産時に依頼されています。
■ 看護師
傷病者若しくはじょく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことが主となる
血圧・体温・呼吸状態・脈拍(心拍)・意識状態・尿量などの体調をチェックし、医師の指示のもと、点滴や注射・投薬の管理を行う。また、病院の中において医師の治療方針が効果的に患者さんに反映されるよう全身状態の把握に努め、日常生活が円滑に行えるよう援助します。
以上、保健師・助産師・看護師の違いについて簡単にまとめてみました。
言葉が違うだけで、なんとなく「同じじゃないの?」と考えた方が多かったのではないでしょうか。
どの職業においても看護師免許の取得が基本条件となりますが、その上、他の資格を取得することでより幅の広い活動が可能となります。
これから資格取得を考えている方、また、各医療施設に従事されている方はぜひ今回のコラムを参考にしてください!
執筆:保健師「小岩 統子」
臨床にてICU・内科・訪問看護を5年ほど経験したのち
健康保険組合・企業などで13年ほど産業保健師として活躍
健康相談から、長時間残業面談、予防的な面談など
企業様のニーズに合った保健師業務に対応
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