
現在、インターネットやスマートフォンの普及にともなってEメールやチャットを使ったオンラインカウンセリングも一般的になりつつあります。
カウンセリングルームに行かなくても、あるいは遠距離でも気軽にカウンセラーに相談できる時代になったのです。新型コロナウイルスによる脅威がまだまだ収まらないこんなときだからこそオンラインによるカウンセリングで日頃の悩みを相談してみませんか?
オンラインカウンセリングとは
オンラインカウンセリングとは、インターネットや電話などの媒体を利用して遠方の人同士でカウンセリングを行うことです。オンラインカウンセリングにはさまざまな種類があります。
- 電話カウンセリング
- メールカウンセリング
- チャットカウンセリング
- ビデオ通話によるカウンセリング
主に音声のみを介する電話でのカウンセリング。目の前にカウンセラーの姿が見えないので、人前で話すことが苦手な人や緊張しやすい人にとって使いやすいカウンセリング方法です。
会話のようにリアルタイムで進んでいくものではありませんが、時間を気にすることなく頭や思考を整理して長文で相談をすることが可能です。
チャットとはメールのようにテキストでやり取りをしますが、メールよりも文面は短く、それをリアルタイムで送り合うため、会話に近い形態となります。LINEなどの相談もチャットカウンセリングになります。
一番対面カウンセリングに近い形式です。カウンセラーの顔を見ながら相談できるため安心感があります。非言語的なメッセージがカウンセラーに伝わりやすく、相互のコミュニケーションがスムーズに進みます。
オンラインカウンセリングのメリット
オンラインカウンセリングにはさまざまなメリットがあります。
- 時間と場所を選ぶことなく、遠方にいるカウンセラーに相談することができる。
- スケジュールの調整がしやすく海外の人でも利用できる。
- 敷居が低く、費用を抑えることができる。
- 移動が困難な身体障害者の方でも利用できる。
- 外出ができないパニック障害や対人恐怖などの人にとっては利用しやすい。
これまではカウンセリングに対しての敷居が高く、さらにはカウンセリングルームに行くほどではないかもしれないというイメージが強かったかもしれません。ですが、オンラインなら今までカウンセリングに対してかたいイメージがあった人や受けに行くことが難しかった人たちでもサービスを利用することができるのです。
オンラインカウンセリングのデメリット
一方でオンラインカウンセリングにもいくつかのデメリットがあります。
- インターネットの環境などによりタイムラグや機器の不具合が発生しやすい
- 緊急時の対応が難しい
- 距離を遠くに感じるため、親近感を持ちにくい
- 非言語的コミュニケーションが伝わりにくい
- セキュリティやプライバシーなどの問題
- 情報量が限られているのでカウンセラーにとって見立てがしづらい
などがあります。こうしたデメリットは工夫をすることで克服できるものもあります。
オンラインによるカウンセリングは慣れるまでに時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば対面よりも手軽なため些細なことでも相談しやすくなります。
オンラインカウンセリングの効果
このようにオンラインカウンセリングには対面カウンセリングとは違う特徴があります。
さらに、オンラインカウンセリングならではの効果として以下のような点が挙げられます。
- 対面よりも敷居が低く、費用も抑えられるため心理的ハードルが低い。
- 時間を気にすることなく手軽に使えるため、日常の些細なことでも相談できる。
- カウンセラーが目の前にいないからこそ、緊張しないで話すことができ、引っ越しや転勤などで居場所が変わってもカウンセリングを続けることができる。
- 相談者が落ち着ける場所でカウンセリングを受けることができるので、正直に話しやすい。
オンラインカウンセリングについて、イメージはつかめたでしょうか?
何かしらの不調を感じているけれど、病院に行くほどでもないと考えていたり、新型コロナウイルスの影響で人と接する機会が減り誰かに悩みを話すことができないと感じている人にとって、オンラインカウンセリングは新しい相談ツールになると思います。
深刻な状態になる前に日々の心のデトックスとしてオンラインカウンセリングを利用してみてはいかがでしょうか。
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