
少し前に有名な二人組の刑事ドラマの中でエンパス体質を持つ人が取り上げられていました。そこで今回はあまり耳慣れない「エンパス」について書いていきたいと思います。
エンパスとは
エンパスとは、非常に高い共感力を持つ人のことを言います。この共感力とはプラスな面もマイナスな面でも他人の感情やエネルギーを敏感に察知することができ、自分のものとして体感してしまうため非常に傷つきやすく、疲れやすい特徴があります。
日本人は5人に1人がこのエンパスであると言われています。ですので、あなたの周りや、もしかしたら自分自身もエンパスである可能性は十分にあります。
このエンパスを提唱したのはアメリカでセラピストをしているローズ・ローズトゥリーという女性で、日本で講義を行った際、参加者の多くがエンパスの力を目覚めさせたそうです。
エンパスの特徴
- 人の感情やエネルギーを自分の感情やエネルギーのように感じる
- 人の身体的痛みを自分の痛みのように感じる
- 人込みや人の多いところが苦手ですぐに疲れてしまう
- 争いや暴力、戦いなどのシーンが苦手
- 自分の思っていることを話さない
- 胃腸が弱かったり、腰痛持ちである
- 音楽や演劇、絵画などの芸術を愛している
- 考えるより直感で動くことが多い
- 人の話を聴いたり、相談されることが多い
これらの特徴は一部ではありますが、エンパスは非常に繊細でデリケートな体質です。人の気持ちが自分のことのように感じてしまうから「共感」するのです。そこには相手への思いやりや優しさが存在します。
このほかにエンパスには6つのタイプがあるとローズ・トゥリー氏は言います。
エンパスの6つのタイプ
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- 身体直感型
相手の身体に何が起きて、何をすればいいのか直感でわかるタイプ
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- 身体ワンネス型
これは相手の痛みや病気を、その人に意識を合わせることで感じ取るタイプ
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- 感情直感型
相手の感情をその人のしぐさや声、目線、気配などから察知するタイプ
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- 感情ワンネス型
相手の感情と自分の感情が同化することで感じ取るタイプ
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- 知的変容型
相手の知的能力を自分に取り込むことで相手の情報を得るタイプ
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- スピリチュアルワンネス型
見えない存在とコミュニケーションを図ることで相手の情報を得るタイプ
サイコパスとの違い
サイコパスとは、「反社会性パーソナリティ障害」という精神病者のことをいいます。
この障害は、一般の人と比べて著しく偏った考え方や行動を取り、物質的な利益や個人的な満足感を得るために他者を利用する傾向があります。主な症状として、感情の一部、特に他者への愛情や思いやりが欠如していることや衝動的で無責任な行動をとり、ときには罪を犯すこともあります。もちろんサイコパス=危険思想な人というイメージが強いですが、それはサイコパスの一部であり、すべての人が当てはまるわけではありません。
前述したサイコパスが自己中心的で良心を持たない人なら、エンパスは共感力が高くて相手を思いやれる人のことであり、正反対の特徴と言えます。
他人の感情やエネルギーを敏感に感じ取れるエンパスは一見、便利で羨ましいと思ってしまいますが、負の感情を一緒に背負い込んでしまうため見えない苦労もたくさんあります。ですが、持って生まれたその体質は捉え方次第で、たくさんの人の役に立つ力に変えることができる素晴らしい体質であると思います。