
来週から10連休というゴールデンウイークが始まり、それが明けるといよいよ健康診断を受けるように促す企業も増えてくる時期ではないでしょうか。
健康診断は多くの企業が5・6月そして9・10月に実施しています。
でも、なぜ健康診断を受けなければならないのか、と改めて思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は健康診断についてその目的から受診するメリットまでご紹介します。
健康診断の目的
定期健康診断は、労働安全衛生法により事業者には実施義務があり、労働者には受診義務があります。
さらに事業者には、健康診断後の事後措置の履行、結果の通知義務などが労働安全衛生法で定められています。
そして健康診断を利用することで、事業者が労働者の就業前、就業中の健康状態を把握し、健康状態に応じた適性配置を行い、作業関連疾患を予防するための健康管理に用いることができます。
一方で労働者は2次予防である健康診断を受診することで、疾患の早期発見・早期治療に努めます。
定期的に健康診断を受けることで自分自身の健康状態を常に正しく把握することは、生活習慣病などの大きな病期の早期発見、治療に効果的です。
特に、日本人の死因の半数以上を占めている生活習慣病は、初期には自覚症状がないことも多く、そのまま何年もかけてゆっくり進行する病気もあります。
健康診断のメリット
◎受診後もしっかりアドバイス
健診結果をもとに、問診や保健指導によって自分にあった生活習慣を改善し、病気の予防につながるアドバイスを受けることができます。基準値の範囲であっても、悪化傾向にある項目などに着目した改善が可能です。
◎家計(医療費負担)にやさしい
健康診断を受けずにいたため、気づいたときには病気が重症化しており、高額な治療を受けることになってしまったなどの例もあります。毎年健診を受け、病気にならない体を保つことができれば、病気の予防はもちろん、家計の負担を抑えることもできます。
去年受診したから、仕事が忙しいから、別で通院してよく検査しているからと健康診断を後回しにしていませんか??
健診を毎年受けることで体の状態の経年変化がわかります!
健診は半日程度で終わります!生活習慣病は自覚症状がない場合に多く、放置していると悪化していることも!
健診で行うすべての項目を通院先で検査しているとは限りません!
1年に1度、数時間だけ!自分の体のために健康診断を受診するという時間をつくりましょう!
そして健康診断を受診したら、受けっぱなしにするのではなく、有所見項目を改善するように努力し、万全な心身の状態で業務に携われるように、日々の体調管理、生活習慣管理を行いましょう。
健康診断の結果において不明な点があれば、お勤めの産業医に相談することもできます。
大切なのは、疲労困憊で仕事にかじりつくのではなく、健康で長く働けることです!
ぜひ、今年は早めに受診してみましょう!