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姿勢が悪いとストレスがたまりやすくなる!~ストレスホルモン「コルチゾール」との関係~

ストレスホルモン「コルチゾール」

コルチゾールとは、腎臓の上にある副腎皮質で分泌されるホルモンです。生命維持に不可欠なホルモンであり、ストレスにも大きく関係しています。なぜなら過度なストレスを受けると分泌量が増加し、その反応はとても敏感になるためストレスホルモンとも呼ばれています。
もちろんストレスに反応して分泌されるだけのホルモンではありません。コルチゾールには寝ている間や起床後すぐにエネルギーをつくるための体脂肪を分解、燃焼を促す働きもあります。

姿勢とコルチゾール

自信がないときや疲れているとき落ち込んでいるときなどはつい姿勢が丸くなり猫背気味になります。
しかし丸くなった姿勢ではコルチゾールが分泌しやすく、落ち込んだ感情になりやすくなります。反対に背筋を伸ばした良い姿勢をとると、コルチゾールが減り、ストレスに対する耐性を高めるテストステロンが増えて、前向きな感情になりやすくなります。

猫背は交感神経が優位になりやすく、体が常に緊張状態となり、体調を崩しやすくなります。さらにうつむき加減に顔を下ばかりに向けていると、全身のホルモンの分泌量を調整している、脳にある下垂体の血流の流れが悪くなることでホルモンのバランスが崩れ自律神経に影響を及ぼします。

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ストレスをためない姿勢

ひとことで言えば「顔を上向き、胸を開く」ことです。普段、家や職場でテレビやパソコンを使用するときなどは、テレビやディスプレイを少し目線より高い位置に置くといいでしょう。そしてケータイやスマホを使うときもなるべくうつむき加減で見ずに目線と同じ高さで見ることをお勧めします。

さらに、デスクワークは同じ姿勢が何時間も続くので適度に休憩をはさみ、立ったり歩いたりすることが大切です。可能であれば軽くストレッチを入れるとより効果的です。両手を後ろに回し手を組んで腕を伸ばせば胸が開き、肩甲骨まわりにも刺激があるので胸が開きやすくなります。

なによりもストレスをためない生活環境を

コルチゾールは決してストレスをためるだけの悪いものではありません。体のバランスを整え、代謝を促す働きもあります。コルチゾールだけに目を向けるのではなく、過度にストレスを感じる環境を改善したり、食事・睡眠・運動など規則正しい生活を送ることを心掛けたり、ストレスとうまく付き合っていくことが重要です。

ストレスとうまく付き合うためにも、適度な運動や栄養バランスを考えた食事・家族との時間を大切にしましょう。

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