
ハーディネスとは
大きなストレスにさらされても健康を維持している人がいます。その人たちには3つの共通する要素があります。
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- コミットメント
自分の人生や課題、人間関係に深く関与しているという感覚があり、周囲の出来事への関心が高く、周りの人の状況と関わることを刺激的で有意義だと感じている。否定的な態度をとったり、無力感や空虚感、退屈な思いなどにとらわれたりすることはまずありません。
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- コントロール
自分の行動が、ものごとの推移や結果に対して良い影響を及ぼすと信じていて、直面している出来事や問題に自分自身がそれを統制していると感じ、またそのように行動する傾向がある。さらには無力感に陥ったり、犠牲者のような気分になったり、受け身の態度をとったりすることは時間の無駄だと感じている。
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- チャレンジ
人生における変化やハプニングを脅威としてではなく、挑戦や成長の機会と捉えようとする。何の努力もせずに快適さや安全が手に入ると考えたり、そう望んだりすることは現実的ではなく、むしろ愚かだと感じている。
このハーディネスの特徴が高い人は低い人に比べ、ストレスフルな出来事を経験してもそれを肯定的に認知し、自分でコントロールできるものであると考えることができます。
レジリエンスとの違い
レジリエンスとは回復力、復元力、弾力性とも訳され、明確な定義はなく、分野によっても定義が異なっています。そして日本では、打たれ強い、折れない心、心のしなやかさ、といった表現が使われることもあります。レジリエンスの高い人は人生における問題や試練に直面し、つまずいたとしてもすぐに回復できる力を持っていることになります。
ハーディネスとレジリエンスは強いストレスに直面しても回避・逃避せずに積極的に対応しようとする心理的特性ですが、その違いはハーディネスが大きな問題に直面しても傷つかない特性ならば、反対にレジリエンスは「回復力」「しなやかさ」という意味を持つことから、傷ついても回復できる、傷つきながらも進んでいける、というような特性といえます。
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