COLUMN

マインドフルネス呼吸法でストレスケア~やり方と脳への効果~

マインドフルネスとは?

最近、テレビや雑誌でよく耳にする「マインドフルネス」をご存知でしょうか。マインドフルネスとは、自分の気持ちの「今、この瞬間」に意図的に向けて、現実をあるがままに受け入れること、あるいは集中力を研ぎ澄ませられる精神状態をつくる脳のトレーニングを指す言葉として使われています。マインドフルネスな状態とは凝り固まった考え方やモヤモヤとした雑念にとらわれず、今、この瞬間に集中しフラットで穏やかな気持ちになることを言います。

人は大きなストレスにさらされると否定的な感情や物事にとらわれ、身動きがとれなくなりそのことばかりに気を取られてしまいます。しかし日頃からマインドフルネスを練習し、習得すればストレスを柔軟に対処することができるでしょう。さらにはマインドフルネスを行うとストレス解消だけでなく脳がリフレッシュすることにより集中力、記憶力のアップや些細な物事にとらわれなくなるなど様々な効果が期待できます。最近では、うつ病などの症状にも効果があると言われています。


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マインドフルネス呼吸法

マインドフルネス呼吸法は様々なやり方がありますが、今回は基本的なやり方を紹介します。

  1. 背筋を伸ばして椅子に座る
  2. 肩の力を抜いて、軽く目を閉じる
  3. 鼻から息を吸い、お腹を意識しながら全身に息が行き渡るのを感じる
  4. 余計なことを考えず、呼吸に集中する
  5. 肺に残っている息を吐き切るイメージで、ゆっくりと息を吐く
  6. 1~5を5分ほど繰り返す

この呼吸法を起床時や就寝前、お昼休みなどの休憩時間に行うと効果的です。

マインドフルネスによる脳への効果

マインドフルネスが海外の大手有名企業の研修に採用されたのにはマインドフルネスの脳への効果が科学的に証明されたこともあります。そもそも人の脳は何も考えていない時にでも常に働いていて、何も考えたくないと思っていても余計なことを考えてしまうのは脳のDMN(デフォルトモードネットワーク)という部分が活発に働いているからなのです。このDMNが活発になると脳は休まることができません。

そこでマインドフルネスを行うと、何も考えないのではなく一つのこと(呼吸)に集中することによりDMNが弱まり、脳が休息状態に入ることができるのです。余計なことを考えてしまう時に消費しているエネルギーをマインドフルネスによって抑え、日々のストレスや雑念を取り払い作業効率の向上につなげましょう。

もちろん自分で行えるストレスケアを日頃から取り入れることは大切ですが、一人で解決できない悩みや誰かに相談したいけど誰にしたらいいのかわからない悩みなど、一人で考えこまずにお勤めの産業医に相談してみてください。

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