
中小企業への人材不足がもたらす影響
中小企業基盤整備機構が平成29年に行ったアンケート調査では73.7%の中小企業が人手不足と感じていると答えました。さらにその中の半数以上が深刻な状態であると回答したのです。
そして「人手不足の影響をどのような点で感じているか」という問いには
- 人材の採用が困難
- 売上減少
- 商品、サービスの質の低下
- 利益減少
などの回答があり、「人材の確保が困難」という回答が7割以上と最も高かったのです。
人手不足であるにもかかわらず人材の採用ができないという状況は既存の従業員をさらに苦しめる状況となります。さらには売上減少、利益減少など経営面にも影響が現れ、これにより倒産にまで追い込まれる企業も少なくありません。
では人手不足でも人材の採用が困難な場合、どのような策を取ればいいのでしょうか。
「健康経営」という取組み
以前のコラムでも取り上げた「健康経営」という取組みは、従業員の健康管理や生産性の向上だけでなく優秀な人材の採用・確保という面においても大きなメリットがあると言われています。
そこで「働きやすさ=ホワイトさ」を一番わかりやすく伝える方法が「健康経営」なのです。
経済産業省では、健康経営に取組む優良な法人を「見える化」し、社会的な評価を受けることができる「健康経営優良法人認定制度」を策定しました。この制度は「大規模法人部門」と「中小規模法人部門」の二つの部門があり、それぞれ「健康経営優良法人」を認定しています。
中小企業こそ「健康経営」を!
健康経営において最も重要なことは、経営トップがその意義や重要性をしっかり認識するとともに、その考え(理念)を社内外にしっかりと示すことです。そして従業員の健康保持・増進に向けた実行力ある組織体制を構築させ、その取組みは経営トップや担当部署、産業医や保健師等の産業保健スタッフ、健康保険組合、労働組合、従業員など様々な主体が関与して実施されなければなりません。
これらのことから健康経営を推進するカギは「経営者」と「体制づくり」となり、そうなると中小企業のほうが構築・実践しやすいと言えるのではないでしょうか。
採用に強く、既存従業員が辞めない会社になるために、中小企業こそ健康経営を始める必要があると考えられます。
人材不足が招く影響は経営面だけでなく、既存従業員のメンタルヘルスにも大きな影響を与え生産性の低下や事故・不祥事などの労災を発生させるリスクも高まります。
「健康経営」のご相談もお任せください!
いざ健康経営を実践しようと思ってもコスト、人材、ノウハウ不足でなかなか進めることができない企業が多いのではないでしょうか。
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