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ヘルスリテラシーを高めて「更年期障害」を乗り越えよう! 3分で分かる【更年期指数チェックシート】など、当社専属の保健師が紹介します。

ヘルスリテラシーを高めて「更年期障害」を乗り越えよう! 3分で分かる【更年期指数チェックシート】など、当社専属の保健師が紹介します。

ヘルスリテラシーを高めて「更年期障害」を乗り越えよう!

3分で分かる【更年期指数チェックシート】など、当社専属の保健師が紹介します。

 

更年期障害については、以前男性にも女性にも症状の差はあれども出現する可能性のある症状として、チェックリストを下記のコラムで配信しましたが、今回は、女性の更年期障害について再度確認していきたいと思います。

その体調不良はメンタル不調から?それとも更年期? ~ 3分で分かる!男女別更年期指数チェックシート付き ~

 

 


 

更年期障害とは?

女性の更年期の期間は、一般的に閉経の前後約5年ずつの10年くらいを更年期といいます。
更年期のうち、生活に支障が出る症状がある場合に「更年期障害」と呼びます。
日本人の平均閉経年齢は50.5歳のため、一般的には45~55歳頃です。 閉経については、最後の月経から1年以上月経がない状態を閉経といいます。

 

症状は

卵巣機能の低下による女性ホルモンの減少が主な原因といわれていますが、それ以外にも、性格や体質、環境的な要因などが更年期症状の現れ方に関係していると言われています。
更年期症状も、

①「疲れやすい」
②「肩こり・腰痛・手足の痛みがある」
③「汗をかきやすい」
④「怒りやすく、すぐイライラする」
⑤「寝付きが悪い、眠りが浅い」
⑥「腰や手足が冷えやすい」

など様々で、症状の程度も個人差が大きいといわれています。
更年期障害の内訳

出典:厚生労働省 働く女性の心とからだの応援サイト
更年期症状で仕事をあきらめないために 早めに婦人科とつながろう
https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/health/menopause.html

 

更年期障害チェックをしてみよう

少しでも上記の症状があるな…という方は、更年期障害かどうかを確認してみましょう。以前のコラムでもご紹介しましたが、女性用のチェックシートがありますのでやってみましょう。

●女性用更年期指数チェック

女性の場合は、「簡略更年期指数(SMI:Simplified Menopausal Index)」で更年期の症状の程度を判断します。顔がほてる、汗をかきやすい、頭痛がよくあるなど、女性の更年期でよくみられる症状が判断項目として設けられています。
症状の程度に応じてご自身で○をつけてから点数を入れその合計点をもとにチェックします。
どれか一つの症状でも強ければ「強」に○をしてください。

 

簡略更年期指数(SMI)は、こちらをクリックしてダウンロード出来ます

 

更年期指数_女性点数

出典:厚生労働省 更年期症状・障害に関する意識調査(結果概要)
https://www.mhlw.go.jp/content/000969136.pdf

 

■更年期障害は、我慢せずに治療しよう

更年期障害になると、QOL(生活の質)が低下して、働く女性の場合は仕事の効率が落ちたり、体調が悪いため仕事を継続できなくなって離職する場合も出てきてしまいます。
治療によって症状が改善されることがほとんどですので、辛い場合は我慢せず婦人科を受診して治療を受けましょう。
更年期障害の治療は下記のような対応が多いです。

①ホルモン補充療法(HRT)
②漢方治療
③精神的な症状が強い場合などは抗うつ剤や、睡眠剤などの薬を使うことも
④環境の要因が強い場合などはカウンセリングも有効

 

■まとめ

40~50代の更年期世代の女性は、キャリアも長く知識も経験も豊富な貴重な人材なので、更年期症状の健康課題は職場にとっても重要なテーマだと考えられます。 職場としてはまずは、更年期について基本的な情報を共有し、女性従業員には、自身のヘルスリテラシーを高めましょう。そうすることで、症状が重い場合は治療を受けるという行動につながります。また周囲はこの世代に体調不良があることを理解することが大切です。そして、更年期症状による離職を防ぐために、体調の悪いときに活用できる職場の制度を検討していくことも大切です。

生産者人口の減少が問題とされている日本においては、女性の労働力にも着眼して、全年齢の皆様が、健康で長く労働できる環境を提供できる日本になることを心から願います。

 

 


 

■ 執筆 ■
小岩 統子
こいわ とうこ
株式会社Central Medience
産業医ラボ.com専属保健師

臨床にてICU・内科・訪問看護を5年ほど経験したのち、健康保険組合・企業などにて13年間産業保健師として活躍。
現在は、当運営会社 株式会社セントラルメディエンスに入社し、産業医ラボ.comの専属保健師として活躍している。

 

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