COLUMN

本日薬事承認!ノババックス社製 新型コロナワクチン「ヌバキソビット筋注」とは?他のワクチンとの違いなどを当社専属の管理薬剤師が解説します!

本日薬事承認!ノババックス社製 新型コロナワクチン「ヌバキソビット筋注」とは?他のワクチンとの違いなどを当社専属の管理薬剤師が解説します!

本日薬事承認!ノババックス社製 新型コロナワクチン「ヌバキソビット筋注」とは?

他のワクチンとの違いなどを当社専属の管理薬剤師が解説します!

 

■本日承認された新型コロナワクチンとは?

本日、国内4例目の新型コロナワクチンが承認されました!
以前にも紹介しましたが今回2022年4月19日付けで承認されたのは、米国ノババックス社製「ヌバキソビット筋注」(一般名:組換えコロナウイルスSARS-CoV-2ワクチン)です。

米国製の新型コロナワクチン「ノババックス」は、従来のワクチンと何が違うの? 3回目の追加接種の選択肢となるか?

このワクチンはノババックス社から技術移転を受けて武田薬品工業が自社の工場で製造、販売され、すでに1億5000万回分の供給契約が結ばれ、今後安定供給が期待されます。

 

■他の新型コロナワクチンとの違いは?

“ヌバキソビット筋注“はSARS-CoV-2の組換えスパイク蛋白質(rS)抗原を含有します。スパイク(S)蛋白質は、組換えバキュロウイルス発現系を用いて製造されます。
この組換えタンパクワクチンの手法は帯状疱疹や破傷風、B型肝炎ワクチンですでに実用化され安全性が確立されています。

接種対象者や接種回数、いつから開始?

接種対象者は12歳以上で初回免役1回0.5mlを2回、3週間の間隔をおいて筋肉内に接種します。
接種回数については、ほかの種類のワクチンと混同することなく2回接種が基本となります。

追加免役(3回目)は18歳以上が対象で、少なくとも6か月経過した後に接種することができます。

これまでのmRNAタイプのワクチンでアレルギー反応などのため接種できなかった方には朗報であり、また選択枝が増えたことで国内のワクチン接種率が上がることが期待されます。

※2022年7月より初回接種(1.2回目)は12歳以上が対象に変更されました

※2022年11月より4回目接種以降でも18歳以上、6か月間隔を開ければ接種の対象とされることとなりました

 


 

■ 執筆 ■

竹内 敦子
たけうち あつこ

株式会社Central Medience
薬事センター管理薬剤師

昭和55年に薬剤師免許を取得。
その後、医学部臨床病理学で生化学研究室勤務。
後、消化器内科学にて肝炎ウイルスの遺伝子解析、がん腫瘍マーカーなどの研究に携わる。
現在は、株式会社Central Medienceの薬事センターにて
専属薬剤師として活躍している。

 

 産業医ラボ.comでは、
保健師・精神保健福祉士によるメンタルヘルス相談窓口を開設しております。
薬剤師によるお薬相談も承っておりますので是非ご活用下さい!!

  
メンタルヘルス・お薬相談ROOMはこちら↑

関連記事

  1. 食中毒は夏だけじゃない?当社専属保健師が解説 簡単!「食中毒予防…
  2. 6月21日より開始予定!注目が高まる産業医による“職域接種”は通…
  3. 肺の生活習慣病を知っていますか?~受動喫煙対策法成立にあたって~…
  4. 9/9は救急の日 救急箱は?AEDってどこにある? 知っておくと…
  5. 12月は「職場のハラスメント撲滅月間」です。ハラスメント対策は事業主の義務!対策フローや相談窓口について専属保健師がご紹介します。 12月は「職場のハラスメント撲滅月間」です。ハラスメント対策は事…
  6. 2022年産業医ラボ.com コラム年間人気ランキングトップ5を紹介します! 2022年産業医ラボ.com コラム年間人気ランキングトップ5を…
  7. 国内初の新型コロナウイルス経口治療薬「モルヌピラビル」に期待!?有効性や対象者など当社専属の管理薬剤師が解説します 国内初の新型コロナウイルス経口治療薬「モルヌピラビル」に期待!?…
  8. 9月18日は敬老の日です。 「骨粗しょう症」を予防するためにはどうすればいい? 食生活のポイントについても解説します。 9月18日は敬老の日です。「骨粗しょう症」を予防するためにはどう…

Facebook

最新の記事

  1. 【大澤先生の一問一答】
  2. “睡眠の秋”がやってきた! ひどい「いびき」は他の病気のサイン!? 睡眠時無呼吸症候群など、いびきに潜む病気について紹介します。
  3. 9月18日は敬老の日です。 「骨粗しょう症」を予防するためにはどうすればいい? 食生活のポイントについても解説します。

おすすめ記事

  1. 5月11日~20日は「春の交通安全運動」  自転車「ヘルメット」着用の努力義務化や電動キックボードの規制緩和など 今年変更になる交通ルールについて紹介します
  2. 【大澤先生の一問一答】
PAGE TOP