
【お名前:森さん / 性別:女性 / 年代:20代】
先日、仕事のミスで部長から叱られました。私はパワハラだと思わないのですが、同僚からあんなに怒られるのはパワハラだと言われました。パワハラに明確な基準ってあるのですか?
ご質問ありがとうございます。
以前にも似たようなご質問をいただいたのですが、やはりパワハラの基準は皆さんも気になりますよね!
しかし前回もお答えした通り、パワーハラスメントはその行為自体を明確に禁止する法律がなく、パワハラに当たるかどうかの線引きはとても難しいものになっています。
そのため、どこからが指導の適正な範囲を超えているのかは、業種や企業文化の影響を受けるため、各企業・職場で認識を揃え、その範囲を明確にすることが求められます。
今回森さんの例だと「仕事のミスで部長から叱られた」とありますが、この叱られ方が以下のようなものであった場合はパワハラに該当するかもしれません。
- 必要以上に長時間にわたり、繰り返し執拗に叱る
- 「バカ」「アホ」「殺すぞ」「お前は無能だ」などの人格や経験を否定する暴言
- 「退職届を書かせるぞ」「やまえてしまえ」などの退職や解雇を促すような発言
- 他の従業員がいる前で過度な叱責
これはあくまで一例ですので必ずしもパワーハラスメントになるとは限りません。
今のところ森さんは、ご自身ではパワハラだと思われていないようですが、同僚の方がパワハラだと思うほど周りに影響を及ぼしています。これでは職場全体の士気を下げ、生産性の低下につながりかねません。
パワハラにより職場の雰囲気が著しく悪くなることは、もちろん会社全体でその問題に取り組み解決していかなければなりません。
しかし、一番重要なのは「受け取り手がどう思うか」です。
自分が受けた行為をパワハラだと上司に相談したり、今までのことを記録に残したりと、行動に移さなければならないのは森さんご本人です。
その行動を起こすだけで精神的に苦痛を感じてしまうこともあるかもしれません。ですので、最終的にどうするかは森さんが決めることになります。
森さんのできることから始めてみてください!
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