COLUMN

日々仕事が多忙で、休日に家族と過ごしている時でも、ふと仕事のことを考えていたりします。あまり心が休まらない気がします。何か良い方法はありますか。

【大澤先生の一問一答】

大澤先生へ質問

【お名前:安木さん / 性別:男性 / 年代:30代】
日々仕事が多忙で、休日に家族と過ごしている時でも、ふと仕事のことを考えていたりします。あまり心が休まらない気がします。何か良い方法はありますか。

大澤先生からのご回答

ご質問ありがとうございます。

お仕事大変なのですね。

けれど、何故仕事のことを考えてしまうのでしょう?

やり残した仕事があるから?
休み明けに大事なプレゼンなどが控えているから?
休日にも関わらず、上司や同僚から仕事の電話やメールが来るから?
漠然とした不安や焦りを感じているから?

もちろん様々な理由があると思います。
いずれにしても、休日にまで考えてしまうのであれば心が休まるはずもありません。

具体的な解決策のある理由であれば良いのですが、上記の4つ目のように漠然とした不安感や焦燥感によって仕事のことを考えてしまうのであれば、場合によっては医療機関などの専門機関に相談することも必要になってきます。

そうなる前にまずは、以下のような方法を試してみてください。

自分が最もリラックスできる方法を考える

自分にとって心が休まる方法を考え、それを実践してみてください。

仕事道具や仕事に関係するものを目につくところに置かない

休みの日に仕事道具を目にすると嫌でも仕事のことを思い出してしまいます。なるべく視界から遠ざけて、思い出すきっかけを減らしましょう。

仕事を家に持ち帰らない

家で仕事をすることに慣れてしまうと、家にいるだけで仕事が結びついてしまいます。

「考えないようにしなくては」と追い込まない

「考えないようにしよう」と無理に思うと余計に人はそのことを考えてしまうものです。少しくらい仕事のことを考えてしまうのは誰にでもあることで、仕方のないことです。少しの間だけ、あえて仕事のことを考えてみると、案外すっきりすることもあります。

オンオフの切り替えスイッチのようなものをつくる

オフの日には朝散歩をする、朝食は時間をかけて食べる、オフの日専用の部屋着を用意する、などオフの日にだけ行う行動や儀式などをつくることで意識的に休日であると実感させます。

体を動かしたり、普段行かない場所に行く

運動をしたり、少し遠出をして日常と違う空間や時間を味わうことは心身ともにリフレッシュできます。

ちょっとした工夫ではありますが、このような方法を試してみてください。
決して休むことは悪いことでも、誰かに責められることでもありません。
自分のためだけでなく、ご家族のためにもしっかりと休養を取ることは大切です。

しかしこれらを試しても、もしくは試すまでもなく
・考えすぎて不眠が続いている
・考えるだけで体調が悪くなる
・何もやる気が起きず、何も手につかない
などの状態になっていたら、精神疾患などのメンタルヘルス不調を招く可能性があります。

自分でも気づかないうちに仕事のストレスを抱えていることは、よくあることです。

もし、このような状態になっているとしたら、お勤めの産業医かお近くの医療機関などの専門機関にご相談ください。

一日でも早く、安木さんが心の休まる休日を送れるようにできることから始めてみてください。

*――――――*――――――*
ご質問はこちらよりご連絡ください。
お気軽にご相談ください

関連記事

  1. 【大澤先生の一問一答】 精神保健福祉士を目指しています。大澤先生は一般企業も経験されてい…
  2. 【大澤先生の一問一答】 頑張りたくても頑張れなくなりました。
  3. 【大澤先生の一問一答】 友人がうつ病の治療を行っています。周りはどのようなサポートをして…
  4. 【大澤先生の一問一答】 今年の2月より、上司のパワハラが原因で適応障害になり休職しており…
  5. 【大澤先生の一問一答】 爪を噛む癖をやめたいです。
  6. 【大澤先生の一問一答】 前回の一問一答で、産業医面談は秘密を厳守すると書いてあったのです…
  7. 【大澤先生の一問一答】 現在うつ状態と診断され、二週間休職しています。
  8. 【大澤先生の一問一答】 職場にそりが合わない上司がいます。どう接したらいいのでしょうか?…

Facebook

最新の記事

  1. 昼間の強い眠気は超危険! 居眠り運転、転落、転倒などの事故にもつながる「過眠」について解説します
  2. 「はしか(麻しん)」が3年ぶり流行の兆し? 危険な合併症の症状や、予防接種についてご紹介します
  3. 5月17日は「世界高血圧デー」 日本には高血圧の方が4,000万人いるって本当? 高血圧が引き起こす病気や予防・改善方法について当社専属保健師が紹介します

おすすめ記事

  1. 【大澤先生の一問一答】
PAGE TOP