
【お名前:朱美さん / 性別:女性 / 年代:20代】
自分の会社に産業医がいると聞いたのですが、産業医ってどんなことをしてくれるのですか?
ご質問ありがとうございます。
■産業医とは
産業医とは、事業場において労働者の健康管理等について、専門的な立場から指導・助言を行う医師を言います。
そして1996(平成8)年の労働安全衛生法の改正により「産業医は労働者の健康管理等を行うのに必要な医学に関する知識について厚生労働省令で定める一定の要件を備えた者でなければならない」と規定され、常時50人以上の労働者を使用する事業場において事業者は、産業医を選任し、労働者の健康管理等を行わせなければならないと法律で定められました。
■産業医の業務
・衛生委員会への出席
常時50人以上の労働者を使用する事業場は、衛生に関することを調査審議し、事業者に意見を述べるため、衛生委員会を設置する必要があります。産業医の出席は義務ではありませんが、構成員として出席することが望ましいとされています。
・衛生講話
衛生講話とは、健康管理や衛生管理を目的に社員に向けて実施する研修のことです。
・職場巡視
常時50人以上の労働者を使用する事業場は毎月1回職場を巡視し、職場環境の改善・維持へのアドバイスを行う必要があります。
・健康診断結果チェック
有所見のあった労働者に対し勤務を休んだり、制限する必要があるかどうかなど健康診断後の社員のチェックとフォローを行います。
・ストレスチェック実施者
ストレスチェックの実施者としてストレスチェックの計画から終了までの全般に関わります。
・従業員の保健指導
健康、メンタル、休職、復職、高ストレス者、過重労働に関わる面談や相談を行います。
■産業医を選任することは
- 労働者の健康管理
- 衛生教育などを通じ職場の健康意識が向上
- 職場における作業環境の管理などについての助言
など労働者にとって健康で働きやすい職場づくりに大きく役立ちます。
産業医は、従業員にとって身近に健康やメンタルヘルスに関する相談をできる存在となっています。
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