
【お名前:ayaさん / 性別:女性 / 年代:20代】
摂食障害について教えてください。最近ストレスを感じると気持ち悪くなりご飯が食べられなくなってしまいます。
ご質問ありがとうございます。
■ 摂食障害とは
摂食障害とは、食行動を中心にさまざまな問題が起こる病気です。摂食障害は、食事をほとんどとらなくなってしまう拒食症といわれる神経性やせ症、並びに極端に大量に食べてしまう過食症と呼ばれる神経性過食症、及び過食性障害とに大別されます。
拒食症では、やせていることへの執拗なまでのこだわりから極端に食事量を制限したり、その反動として過食する方もいます。そしてその場合、嘔吐や下剤の大量使用などにより体重が増加することを防ごうとします。やせているのに活発に活動することが多くみられますが、やせに伴い次第に筋力低下や疲れやすさを感じるようになります。
過食症は、大量の食べ物を短時間で詰め込むように一気に食べ、その後食べ過ぎたことを後悔して嘔吐や下剤の乱用、そして憂鬱になるなどの症状がみられます。意思の力で止められるはずだと思われがちですが、自分では止められず、コントロールできない感覚が強く、なぜこのような異常な食行動をするのか自分自身で悩み、自殺企図につながることがあります。
■ 原因
摂食障害は、何かひとつの原因によって発症するものではありません。しかし最近では若い女性がやせようとして極端なダイエットをすることが直接の引き金となることが多いとされています。その他にも受検の失敗や成績の低下など生活の中で自信を失うような場面やストレスを感じる状況に遭遇することで発症することがあります。その結果、著しい体重減少をきたし、栄養失調、無月経、ホルモン異常などの様々な症状を伴うことになります。
■ 治療
摂食障害の治療は、食行動や生活リズムの改善、認知行動療法、カウンセリングなど心理的アプローチも必要となります。さらには若い女性が発症することが多いためご家族の協力を得ることで治療がスムーズになることが期待されます。
■ セルフチェック
診断基準のひとつとして体重と身長から計算する体重・体格指標(BMI)があります。このBMI値が18.5を下回る場合、やせと判断されます。
さらに、月経がきていない、ストレスを感じると過食をしたくなる、食べ過ぎて太ることが心配になり、嘔吐や下剤の乱用をしてしまうなどに当てはまると摂食障害かもしれません。
ayaさんもBMI値や上記の症状に当てはまるか、もしくは何か一人では解決できない心配事があるようでしたら精神科や心療内科などの専門機関に受診することもひとつの方法です。
ayaさんのできることから始めて見てください。
ご質問はこちらよりご連絡ください。
