
【お名前:Rさん / 性別:男性 / 年代:30代】
最近お腹の調子が悪くて病院に行ったのですが、これという原因もなくストレスだと言われました。薬はもらったのですが、まだ調子が悪く仕事も減らせません。どうしたらいいでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
もしかしたら過敏性腸症候群(IBS)かもしれません。
過敏性腸症候群(IBS)とは、ストレスが原因となって現れる腸の不調で、痛みや不快感に加え、下痢や便秘などが慢性的に繰り返されます。腸が特に炎症を起こしているのではなく、心の異常が腸に現れる症状なので胃腸科などで診察を受けても異常が発見されません。
治療方法は食事療法、運動療法、薬物療法など症状や程度によって異なり、生活習慣の見直しも大切です。しかし過敏性腸症候群(IBS)の根本的解決はやはりストレスの元を断ち切ることです。そのためには専門の機関による心理的アプローチが必要です。「この腹痛はストレスのせい」「体質だから仕方ない」など原因を自覚することで自然と治癒することもあります。
ご自身でできる対策としては、
(1)生活習慣の改善
規則正しい生活を送ることで、排泄リズムをつくり、十分な睡眠をとることで脳や体をリラックスさせ腸の働きを良くします。さらに適度な運動を取り入れることで腸を鍛えることができます。
(2)腸内環境を整える食品を食べる
腸に負担をかける油っこいものやインスタント食品などを避け、乳酸菌や食物繊維、発酵食品などの食品を摂ることで腸内環境を整えましょう。
(3)水を飲む
胃腸をはじめとした内臓を活発に働かせるには、十分なお水が必要です。コーヒーや紅茶はカフェインの利尿作用で、体の水分を減らしてしまうので胃腸の働きが悪くなります。1日に男性なら2~2.5リットル、女性は1.5~2リットルの水を飲むように心掛けましょう。
もしこれらの対策を取り入れても症状が軽減しない、日常生活に支障が出ている、症状が慢性化しているなどでお悩みの方は、カウンセリングなどで日頃のストレスや気持ちを話すだけでも症状が軽減するケースがあるので、医療機関やお勤めの産業医に相談してみてください。
Rさんのできることから始めてみてください。
ご質問はこちらよりご連絡ください。
