
【お名前:岡本さん / 性別:男性 / 年代:40代】
産業医の衛生講話って必要なんでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
産業医は職場巡視や健康相談、休職・復職面談などが主な役割としてイメージを抱いている方が多いかもしれませんが、もちろん衛生講話も大切な役割の1つとなります。
衛生講話とは、健康管理や衛生管理を目的に、従業員に向けて開催する研修のことを言います。
この衛生講話は、開催方法や頻度などが法律に定められているものではなく、健康教育の一環として会社の希望に応じて開催されます。講話の内容もその時々で必要な課題に応じて考えていきます。
法律で衛生講話が必須でないならば、やらなくてもいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、何度も言いますが定期的な衛生講話も大切な役割の1つです!
なぜ、衛生講話を開催する必要があるのか、というと…
まずは、産業医という存在を従業員に広く知ってもらう必要があります。
従業員全員が産業医面談を受けている会社は、そう多くはないと思うのですが、そうなると自分の会社に産業医がいることは知っていても、どんな人なのかを知る機会がありません。
自分の悩みを相談する相手を全く知らないというのも、産業医に対するハードルが高くなってしまう原因の1つかもしれません。
その上で衛生講話を開催することは、従業員たちの健康や衛生面に対する理解を深めることができ、同時に自分の会社にいる産業医がどんな人なのかを知るきっかけになるのです。
そして、自分の生活面における健康やメンタルに関する管理を見直すきっかけになります。
働いていれば、どうしたってストレスが溜まります。さらには、不規則な生活を送りがちになってしまうこともあるでしょう。ストレスを解消したい、不規則な生活を見直したいと思ってはいても、なかなかそのタイミングがなくメンタルヘルス不調や体調不良になる人はたくさんいると思います。
そんな時、衛生講話でストレスに対するセルフケア、飲酒や喫煙、食習慣や睡眠習慣についての研修を聞くことで普段の生活を見直すきっかけになるかもしれません!
以上のことのように、衛生講話も産業医の役割として必要なものになります。
ご質問はこちらよりご連絡ください。
