COLUMN

夏うつという言葉を聞いたのですが、夏うつってどういう病気ですか?

【大澤先生の一問一答】

大澤先生へ質問

【お名前:橋本さん / 性別:女性 / 年代:20代】
夏うつという言葉を聞いたのですが、夏うつってどういう病気ですか?

大澤先生からのご回答

ご質問ありがとうございます。

夏バテと症状が似ているため本人も周りも気付きにくいのですが、「夏季うつ」は夏バテとは異なり、気分の落ち込みや不安感などの精神的不調を伴うことが特徴です。

夏季うつは、『季節性感情障害』の俗称となります。
これは特に思い当たるストレスの原因がなく、決まった季節にだけ症状が表れるというのが特徴です。
季節は夏だけでなく冬にも症状が表れる「冬季うつ」もあります。

夏季うつの主な症状としては、特に思い当たる原因がないのに、気分の落ち込みや不安感に襲われ、その状態とともに、食欲不振や不眠などの特徴がみられます。

夏季うつには様々な原因があるため、対策とともにご紹介します。

  1. 日光の浴び過ぎ
  2. 夏の期間は外出が増え、日光に当たる時間も多いと思います。しかし日光に当たることは疲労感を増すことにもつながります。陽射しの強い時間帯はなるべく外出を避けるとよいでしょう!

  3. 栄養の偏り
  4. 夏になるとどうしても口当たりのよいものや水分を多くとってしまい、食事が偏りがちになります。そうなると、必要な栄養が取れなくなって、気分の落ち込みを改善する「セロトニン」という神経伝達物質が減ってしまいます。このセロトニンを増やすためにも肉や卵、チーズなどのたんぱく質を積極的に取りましょう!

  5. 室温の設定
  6. 女性などは冷えを理由に冷房をあまり利用しない方もいると思いますが、夏季うつは気温や湿度などの外的要因が体に与える影響から発症するものなので、無理に暑さを我慢せずに、自分が過ごしやすいと感じる温度に調整しましょう!

  7. 睡眠時間の乱れ
  8. 夏の時期はイベントも多く、つい夜更かししてしまいがちですが、睡眠時間の乱れは自律神経のバランスの崩れにつながります。自律神経のバランスが乱れるとうつ症状を招きやすくなります。なるべく決まった時間に就寝、起床する習慣を心掛けましょう!


イベントの多い季節で、遊びすぎて知らず知らずのうちに疲れを溜めてしまいがちです。
「夏バテが長引いている」など少しでも調子がおかしいと思ったら、早めに専門機関に受診しましょう!



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