
【お名前:希美さん / 性別:女性 / 年代:30代】
最近、台風が多く天候が変わりやすいせいなのか、めまいや頭痛、イライラしたりすることが頻繁に起こるので調べたら“気象病”と出てきたのですが、どんな病気なのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
ここ数か月、台風が多く体調を崩されている方も多いと思います。
その理由の一つでもある「気象病」について今回はご紹介いたします。
◎気象病とは?
気象病とは、天候の変化によって体に起こる不調の総称です。
主な症状は頭痛・めまい・関節痛・神経痛・ぜんそく・肩こり・手足のむくみ・イライラ・うつなどがあります。
気象病の原因は、内耳という器官が関係していて、気圧の変化により内耳から脳に信号を送るセンサーがあるのですが、過剰な情報が伝わりすぎると体は適切な対応ができず様々な不調を引き起こしてしまうのです。
気圧が変化すると、人の体はストレスを感じます。しかしこれに抵抗しようと自律神経が乱れ、体を興奮させる働きのある交感神経が活性化することによって体調不良になってしまうのです。
◎気象病になりやすい人
以下の中で当てはまる項目が多いほど、気象病にかかりやすい傾向にあります。
- 乗り物酔いしやすい。
- のぼせやすい。
- 寒暖差に弱い。
- 偏頭痛持ちである。
- ストレスを感じやすい。
- 天候が悪いと気分が沈む。
- 新幹線や飛行機に乗ると耳が痛くなる。
- 前かがみな姿勢になりがち。
- 几帳面な性格である。
◎症状を軽減する方法
気象病がつらいという人は耳のマッサージをしてみましょう。
- 耳を左右・上下にひっぱる
- 耳を軽くひっぱりながら後ろに向かって5回ゆっくり回す
- 耳を上下に折り曲げ、この状態を5秒キープする
- 耳全体を手で覆い、後ろに向かって円を描くようにゆっくり5回回す
朝・昼・晩、毎日行うことで内耳の血流が良くなり、予防につながります。
日常生活では、適度な運動、十分な睡眠、バランスのよい食事を心掛け、日ごろから自律神経のバランスを整える生活を送りましょう。
日記やアプリを使って自分の気象病がいつ出るのかを記録しておくと、体調管理にも役立ちます。
日常生活に支障をきたすほどの酷い症状があれば、専門の外来などもあるので受診することをお勧めします。
ご質問はこちらよりご連絡ください。
