
【お名前:麻衣さん / 性別:女性 / 年代:10代】
髪の毛を抜くのがやめられません。受験のストレスだと思うのですが気が付くと髪の毛を抜いてしまいます。親にもばれてやめなさいと言われました。今はまだ目立つような跡はありませんが、このままだと頭皮が見えてしまうくらい抜いてしまうんじゃないかと不安です。
ご質問ありがとうございます。
それはもしかしたら「抜毛症」かもしれません。
「抜毛症」は、髪の毛やまつげなどの体毛を抜くことがやめられずに、目立つほどに抜いてしまう病気です。
自分自身でやめようと思っていても、どうしても繰り返してしまいます。
「抜毛症」の症状
抜毛症の症状には以下の二通りの症状があり、ほとんどの場合2つが組み合わさっています。
- 無意識に抜いている
- 抜いている自覚がある
暇な時やテレビを観ている時など座って何かをしている時などに、知らないうちに毛を抜いている状態です。
ストレスなどメンタル面に大きな負荷が掛かった時に、精神的な衝動や思考を制御するためにしてしまうことが多いようです。
毛を抜く前には心地よい緊張感があり、抜いている最中には解放感や満足感を得るとされています。
「抜毛症」の原因
抜毛症の原因は、4分の1以上がストレスと言われていますが、他にも様々な要因が関係していると言われています。
幼い頃に一人で過ごすことが多く寂しさを紛らわすために抜き始めてしまう家庭環境の原因やチックや衝動制御障害などの遺伝的要因、誰にも相談できない学校でのトラブルなど。
「抜毛症」の治療
具体的な治療方法はその人の症状によって様々ですが、一般的には薬物療法を行います。
さらに精神科医や皮膚科医が連携して行い、毛を抜いてしまう何らかの心理的問題に対してはカウンセリングなどの心理療法を行うこともあります。
気持ちが落ち着かなかった時に髪をつい1~2本抜いてしまう程度ならば、まだ癖のレベルと言えるので心配は無用ですが、もしも、数十本もしくは数十分以上髪の毛を抜き続けるようであれば抜毛症の可能性が出てきます。
精神科や皮膚科などの医療機関で受診することをおすすめします。
自力でこの癖をやめるのは大変困難です。
麻衣さんのできることから始めてみてください。
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