
【お名前:ナナさん / 性別:女性 / 年代:20代】
買い物がやめられません。ブランド物などの高価なものを買っているわけではないのですが、仕事でストレスが溜まるとついつい衝動買いをしてしまいます。しかも買って満足してしまうので、着ていない洋服や使っていない装飾品が家にたくさんあります。これって病気なんでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
決して高価なものを買っていなくても日々の積み重ねで高額な支払い請求が来てしまっているようであれば、改善しなくてはいけませんね。さらに“買う”という行為で満足してしまい、買った物がそのままであれば尚更です。
考えられる病気としては「買い物依存症」があります。
買い物依存症とは、正式な診断名ではありませんが、精神疾患のひとつとされています。
不全感や過去のトラウマなど、一時的に嫌なことを忘れるために繰り返し買い物をしているうちに欲しい物を買うのが目的ではなく、買うこと自体に執着してしまい、コントロールができなくなる状態を言います。最悪の場合、借金を繰り返し、自己破産に至るケースもあります。
買い物依存症の特徴は、使用する目的ではない買い物を繰り返し、日々の生活の苦しい気分を変えようとすることにあります。また、女性に多いと思われがちですが、男性にも珍しくはありません。
買い物依存症の原因は、日頃のストレスや不安、焦燥感などに対し、気分を変えるために買い物が止められなくなってしまうのです。もちろん依存症まで発展してしまうには、幼少期の過ごし方など人それぞれの要因が考えられますが、現代社会のように多くのストレスを抱える場合は、誰もが買い物依存症になるリスクがあります。
買い物依存症の対処方法
- 家計簿をつける
- クレジットカードを持たない
- 買い物以外の発散方法を探す
- 買った物を把握する
毎月どれだけお金を使ったのかを把握し、お金の管理をきちんと行いましょう。
お金を使ったという認識が低くなりやすいクレジットカードは、使いすぎる傾向を助長しています。クレジットカードを持ち歩かない、もしくは解約するのもひとつの対策です。同様に家にいながら簡単に買い物ができるネットショッピングも使わない方がいいでしょう。
買い物以外の趣味やストレス発散方法を探しましょう。運動や人との交流で買い物以外のことに目を向けることができます。
何か欲しいと思ったら、前に同じ物を買っていないか確認してみましょう。家に溜め込んでしまっている物が把握できていないことで買い物へと走ってしまうこともあります。
自分で対処しても買い物をコントロールできない場合は、専門の医療機関を受診しましょう。
買い物依存症はうつ病を併発する可能性もあります。
早い段階で精神科や心療内科へ相談に行きましょう。
ななさんのできることから始めてみてください。
ご質問はこちらよりご連絡ください。
