
【お名前:シン/ 性別:男性 / 年代:20代】
爪を噛む癖をやめたいです。
小さい頃から爪を噛む癖があってずっと深爪です。
やめようと思っても気付いたら噛んでいるのを繰り返しています。
何かいい方法はありますか?
ご質問ありがとうございます。
小さい頃から爪を噛む癖が続いているということは「咬爪癖(こうそうへき)」かもしれません。
咬爪癖は、「身体集中反復行動症」のひとつで爪や唇、皮膚などの自分の体の一部を無意味に傷つけてしまう行為で、ストレスや不安、退屈感によって引き起こされると考えられています。
■咬爪癖のリスク
咬爪癖の症状は、その名の通り手の爪を噛んでしまうのが一番の特徴です。
さらに爪を噛むことで、爪の変形や皮膚感染症、さらには歯や顎へも悪影響を及ぼします。
■対処法
爪を噛む癖は、心を落ち着かせたり、寂しい気持ちを和らげたりなど人によっては意味をもつ行為ですが、怪我や病気のリスクを考えると爪を噛む癖は直すほうが望ましいです。
まずは、すぐに始められる対処法をご紹介します。
①常に爪を短く切っておく
爪を噛むことができないように、ギリギリまで短く切っておきましょう。噛める面積が減るので、衝動を抑えることができるはずです。
②爪噛み防止マニキュアを塗る
市販されている「爪噛み防止マニキュア」を塗ることもお勧めです。これは人体に影響はありませんが、噛むと苦味がある特殊なマニキュアで赤ちゃんの指しゃぶり防止にも使われています。
③保護キャップをつける
指サックのような「手指保護キャップ」を付けておく方法です。他にも手袋や絆創膏などで代用することも可能です。
④爪を噛んでしまう行為を意識する
爪を噛む行為は、無意識に行っていることが多いですが、無意識の癖を直すのは、噛み癖があることを自覚し「噛まない」ように意識することが重要です。
自分がどんな瞬間に噛んでしまうことが多いのかを考えて、出来るようであれば爪を噛んでしまう状況を避けるようにします。例えば、個室で一人で作業をしている時に噛んでしまうようであれば、他に人がいる場所で作業をするなどです。
どうしても自分で対処することが難しい場合は、専門家に相談することをお勧めします。
咬爪癖は、強迫症や不安障害のサインとも考えられているため、爪を嚙んでしまうストレスや不安の根本を見直すために心療内科や精神科を受診してきちんと治療を行うことも大切です。
シンさんの出来ることから始めてみてください。
ご質問はこちらよりご連絡ください。
