
梅雨の時期はメンタル不調になりやすい?
梅雨時期に感じやすい心身の不調を改善するポイントとは?
■CHECK POINT!
①梅雨時期に身体がだるくなる原因は?
②なぜ自律神経が乱れるの?
③自律神経の乱れを改善するポイントを5つご紹介
この時期は梅雨のジメジメする気候で体調があまりよくない、気分が落ち込むという方は意外と多いと思います。今回のコラムでは、なぜ梅雨時期は体調が悪くなるの?梅雨時期に感じやすい心身の不調を改善する5つのポイントなど、「梅雨時期のメンタル不調」について当社専属の精神保健福祉士がご紹介いたします!
■梅雨時期に身体がだるくなる原因は?
梅雨の時期は何だか身体がだるい、やる気が出ないという方が多いのではないでしょうか?その原因は、気圧の低下や気温の急激な変化、高い湿度や日照不足などの天候のストレスが加わることで、普段よりも自律神経の働きが乱れやすくなるからです。
■なぜ自律神経が乱れるの?
自律神経は、自分の意思とは関係なく外部からの刺激や体内の情報に反応して働き、心の安定や体内調整などのコントロールを行っています。この自律神経は、交感神経と副交感神経があり、その二つのバランスが崩れることが自律神経の乱れとなります。さらに梅雨時期の低気圧の影響は副交感神経が優位に働き、日中でも身体が休息状態になるため、低血圧、循環不良による手足の冷えや下痢などの症状が出やすくなるのです。また、体温を一定に保つ働きも自律神経の働きのため、激しい寒暖差は自律神経の乱れを招きます。
■自律神経の乱れを改善するポイント
自律神経の乱れを改善する5つのポイントをご紹介します。
・太陽が出ているときは積極的に日光浴
太陽の光を感じることは、気持ちの安定に欠かせません。別名「幸せホルモン」と呼ばれる脳内の神経伝達物質のひとつであるセロトニンが、太陽の光を浴びることで合成量が増えるといわれています。梅雨時期の晴れ間は積極的に外出しましょう!そして雨や曇りの日でも室内を明るくしておくのがよいでしょう。
・バランスのとれた食事を摂る
1日3食きちんと食事を守ることが大切ですが、特に朝食をしっかり摂ることが重要です!寝ている間に下がってしまった体温を上げ、自律神経を整えるのに大きな役割を果たすので、朝は忙しいからと抜いてしまうのではなく、きちんと食べることを心がけましょう。さらに冷たい飲み物や食べ物は胃腸の血管を収縮し、自律神経の乱れにつながるため温かいものを選ぶようにしましょう!
・適度な運動を行う
晴れている日は散歩やウォーキング、雨の日ならストレッチなど軽い運動を習慣にして行うと自律神経の乱れを防ぐことにつながります。
・冷えに注意して、こまめな体温調節
梅雨の時期は、外はジメジメと蒸し暑く、オフィスや電車などの室内は冷房が効いていて寒さを感じることが多いと思います。そのためカーディガンやストールなど、寒さを感じたらすぐに羽織れるものを常に携帯しておきましょう!
・しっかり睡眠をとる
睡眠中は副交感神経が働き、心身の疲れを取り除きます。夜更かしは交感神経が働いてしまい、神経の働きの切り替えがうまくいかなくなるため乱れの原因につながります。さらに就寝前に、自律神経を整える神経が集まっている目元を温めるとリラックス効果が高まり質の高い睡眠が得やすくなります。ついついスマホに手が伸びてしまいがちですが、ホットアイマスクなどで目元を休ませることを心がけましょう。
梅雨時期のジメジメに加え、これから梅雨があけると、益々暑くなり、身体が疲れを感じやすくなります。規則正しい生活を心がけ心身不調のリスクを減らしていきましょう!
■ 執筆 ■
大澤 海実
おおさわ あみ
株式会社ヴェリタスジャパン
産業医ラボ.com専属精神保健福祉士
入社前は精神科のクリニックにて
AC(アダルトチルドレン)やaddiction(依存症)の患者を対象に
数多くの生活相談を受ける。
現在は、当運営会社 株式会社ヴェリタスジャパンに入社し、
産業医ラボ.comの専属精神保健福祉士として活躍している。
主に従業員・一般個人のメンタルヘルス相談や
ストレスチェックに関する企業へのサポート業務を担当。
「大澤先生の一問一答」
https://sangyouilabo.com/category/qanda/
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