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冷え症は寒暖差に要注意!冷えに潜む病気や対策とは?当社専属保健師が解説します

冷え症は寒暖差に要注意!冷えに潜む病気や対策とは?当社専属保健師が解説します

 

■CHECK POINT!

①冷え性は寒暖差に注意
②冷えによって起こる症状とは
③実践してみよう!効果的な対策とは

これから冬に向けて、気温が下がり「冷え性」の方にはつらい季節となってきます。
「手足が冷えて眠れない」「全身が冷えて毎日だるい」「夏冬問わず、冷え症で悩んでいる」という女性は意外と多いのです。冷え症は、病気の原因になることもありますので注意が必要です。今回のコラムでは、当社専属保健師による「冷えによる身体の不調と対策」についてご紹介いたします。

 


 

■冷え性は冬だけじゃない?寒暖差に注意

冷え症というと、昔は冬の話題でしたが、最近では『夏冷え』という言葉が使われています。外の気温が30度を超える日でも、電車やオフィスの室温は女性の体には低い設定で冷えを感じている夏冷えが増えています。エコ対策で冷房温度を控えるところが多くなっていますが、温湿度計を利用するなどして設定温度のみでなく実際の温度と湿度を確認しましょう。
実は夏冷えも冬冷えも同じ原因で起こっています。冬も暖房による寒暖差があります。寒暖差をカバーできない薄着で過ごしていたら、冷えがひどくなります。

体温は、自律神経の働きで一定に保たれています。暑い時には、体温を逃し、寒い時には体温を守ろうとする、体温調節機能が備わっています。寒暖差が7℃を超えてしまうと、自律神経がうまく働かなくなり自力で体温調節しきれなくなります。運動不足や栄養のバランスの悪さ、冷たいものの摂りすぎなども見直す必要があります。夏冷え、冬冷えともにライフスタイルが原因で起こりがちです。

 

■冷えによって起こる主な不調

①抜け毛・白髪・薄毛
②くすみ・たるみ・のぼせ・むくみ・しわ・しみ・クマ
③歯周病・歯肉の変色・歯肉の萎縮・歯肉の腫れ
④イライラ・不眠・不安感
⑤ドライアイ・老眼・近眼・疲れ目・かすみ
⑥肩こり・腰痛・頭痛・だるさ・疲れ・関節痛・めまい・耳鳴り・月経不順・アレルギー・便秘・下痢・動悸・ほてり・むくみ・肥満
⑦ニキビ・乾燥肌・かゆみ

また、単なる冷え性だと思っていたら、膠原病や甲状腺などの病気の場合もあります。長く続くようなら注意して、婦人科や内科を受診しましょう。

「冷え症」は未病の状態ではありますが、女性の場合は冷えがひどくなると卵巣の機能が低下する場合もあります。卵巣の機能が低下すると、女性ホルモンのバランスが崩れ月経痛や月経不順などのトラブルに進んでしまうこともあります。

●むくみ・貧血・ほてりについては、一度婦人科で相談してみましょう。
●片方だけの冷えは内科的な病気の可能性もあるので、内科・神経内科などを受診しましょう。
●しびれの原因は、整形外科的なものが無いか?一度、整形外科で相談してみましょう。

 

■冷え症に効果的な対策とは

①入浴で血行を良くする。
②朝食をしっかり食べる。

(ビタミン・ミネラル・たんぱく質・炭水化物などバランスよく食べる)
例えば:(洋食)パン・サラダ・ハムエッグなど
(和食)ごはん・具だくさん味噌汁・焼き魚・お浸しなど

③運動で血行を良くする。

(座業が多い場合、足元に小さいボールや空き缶などを置いて、足つぼを刺激する。ただし、転ばないように注意する。)

通勤時間などでもいいので、1日30分は歩きたいものですね。天気の良い昼休みにお散歩もON/OFFがしっかりついて、運動にもなって良いと思われます。

出典:厚生労働省 ヘルスケアラボ 女性に多いからだの不快な症状と病気 冷え
https://w-health.jp/woman_trouble/cold/

 


 

■ 執筆 ■
小岩 統子

こいわ とうこ
株式会社ヴェリタスジャパン
産業医ラボ.com専属保健師

臨床にてICU・内科・訪問看護を5年ほど経験したのち、
健康保険組合・企業などにて13年間産業保健師として活躍。
現在は、当運営会社 株式会社ヴェリタスジャパンに入社し、
産業医ラボ.comの専属保健師として活躍している。

 

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