COLUMN

“笑う”だけじゃなく“泣く”こともストレスを緩和させる!?涙活のストレス解消・リラックス効果とは?当社専属の精神保健福祉士が解説します!

“笑う”だけじゃなく“泣く”こともストレスを緩和させる!?涙活のストレス解消・リラックス効果とは?当社専属の精神保健福祉士が解説します!

“笑う”だけじゃなく“泣く”こともストレスを緩和させる!?涙活のストレス解消・リラックス効果とは?

当社専属の精神保健福祉士が解説します!

 

私たちは年齢を重ねていくと心から笑ったり、泣いたりする機会が減ってしまいがちです。
しかし、「笑う」ことや「泣く」ことは、ストレスを緩和するだけでなく、心身に嬉しい効果があるのです。
今回は笑うことや泣くことのメリットについて当社専属の精神保健福祉士がご紹介します!

 


 

「笑う」ことのメリットとは?

聞いたことがある方も多いかもしれませんが、人は笑うと、幸せホルモンと呼ぼれるセロトニンが分泌されます。このセロトニンには不快感や興奮、食欲などをしずめ、心を安定させる働きがあります。

さらに、笑うことで白血球の一種であるナチュラルキラー細胞が活性化されます。このナチュラルキラー細胞はがん細胞や細菌に感染した細胞を死滅させる力や、うつを防止する効果もあります。
また、思いっきり笑ったときの呼吸は自然に腹式呼吸になり、体内にたまっている二酸化炭素が体外に排出され、たくさんの酸素を取り込みやすくなり、血行が良くなって新陳代謝も活発になります。
そして、免疫力をコントロールしている自律神経のバランスを保つ効果もあるので、免疫力を上げ病気になりにくい体づくりをしてくれる効果もあるのです。

とはいえ、なかなか笑う機会がないという方は“つくり笑い”でも効果があります。
まずは手で頬をマッサージするように顔をほぐしてから、口角を上げ目尻を下げて「ニャー」と声に出してみましょう。その表情に脳がだまされセロトニンの分泌を促すことができます。

 

■「泣く」ことのメリットとは?

感動的な映画や本に触れて涙を流してデトックス、なんて言葉もよく耳にしますが、そもそも涙の役割は大きく分けて3種類あります。
ドライアイなど目の機能を保護する「基礎分泌の涙」、ゴミが入ったときなど外部からの刺激による「反射の涙」、そして情動の起伏による「感情の涙」です。
この「感情の涙」を流すとき、別名ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールというストレス物質も一緒に体外に流れ出ます。つまり、感情が高ぶったときに流れる涙には、ストレスの原因になる物質を排除する重要な役割があるのです。

さらに号泣すると、交感神経から副交感神経へと切り替わり、体が眠っている状態のようにリラックスできるだけでなく、実際に眠りを誘導することもできるため、不眠で悩んでいる方などは積極的に号泣できる映画や本に触れる機会をつくりましょう。
ですが、ここで注意しなければならないのが、心で感動するだけでなく実際に涙を流さないと副交感神経へと切り替えることができないことです。

 

■まとめ

週末はお笑い番組や感動映画を観ることで平日に溜まったストレスを緩和し、心のスイッチを切り替えて、古いストレスを溜め込まない生活を送りましょう!

 


 

■ 執筆 ■
大澤 海実
おおさわ あみ

株式会社セントラルメディエンス
産業医ラボ.com専属精神保健福祉士

入社前は精神科のクリニックにて
AC(アダルトチルドレン)やaddiction(依存症)の患者を対象に
数多くの生活相談を受ける。
現在は、当運営会社 株式会社セントラルメディエンスで
産業医ラボ.comの専属精神保健福祉士として活躍している。
主に従業員・一般個人のメンタルヘルス相談や
ストレスチェックに関する企業へのサポート業務を担当。

「大澤先生の一問一答」
https://sangyouilabo.com/category/qanda/

 

 産業医ラボ.comでは、
保健師・精神保健福祉士によるメンタルヘルス相談窓口を開設しております。
薬剤師によるお薬相談も承っておりますので是非ご活用下さい!!

  
メンタルヘルス・お薬相談ROOMはこちら↑

関連記事

  1. 今月は寝不足のピーク!?  睡眠改善インストラクターが伝授、W杯観戦でもスッキリ朝を迎える方法とは?  今月は寝不足のピーク!?睡眠改善インストラクターが伝授、W杯観戦…
  2. 漠然とした不安やホルモンバランスの崩れによるイライラなどの感情は、好きな香りを嗅いでリセットしよう!当社専属の精神保健福祉士が紹介します! 漠然とした不安やホルモンバランスの崩れによるイライラなどの感情は…
  3. コロナ禍の今だからこそ自分自身を大切に!メンタルヘルス不調になら…
  4. テレワークで急増!日本人は世界で一番座っているって本当?長時間座…
  5. ストレスへの対処法「3つのR」とは?当社専属の精神保健福祉士が解…
  6. 11月14日は「世界糖尿病デー」です 新型コロナウイルスに感染し…
  7. 【今日は何の日!?シリーズ】 10月10日は『世界メンタルヘルス…
  8. スポーツの秋!過ごしやすい季節にこそウォーキング〜リモートワーク定着による運動不足解消で、健康経営の第一歩を〜 スポーツの秋!過ごしやすい季節にこそウォーキング〜リモートワーク…

Facebook

最新の記事

  1. 6月4日は「むし歯の日」 歯みがきをしていれば、むし歯が防げるはウソ!? 世界で最も多い疾患の予防に効果的な方法とは?
  2. 死に至ることもある、薬物の過剰摂取「オーバードーズ」とは? 様々な要因や、周囲で起こった場合の対処法について当社専属保健師が解説します。
  3. 5月31日は「世界禁煙デー」 女性の喫煙による影響や、禁煙したら太るのはどうして? 当社専属の保健師が回答します!

おすすめ記事

  1. 6月26日は国際麻薬乱用撲滅デー「ダメ。ゼッタイ。」普及活動とは?医薬品の間違った使い方について当社専属の管理薬剤師が解説します
  2. 【大澤先生の一問一答】
PAGE TOP