COLUMN

春は「うつ病」になりやすい!?当社専属の精神保健福祉士が解説 悪くなる前に知りたい、うつ病の初期症状

春は「うつ病」になりやすい!?当社専属の精神保健福祉士が解説 悪くなる前に知りたい、うつ病の初期症状

春は「うつ病」になりやすい!?当社専属の精神保健福祉士が解説

悪くなる前に知りたい、うつ病の初期症状

 

春は気温の変化や環境、人間関係の変化などストレスを感じやすい季節です。そしてストレスが蓄積していくと自律神経やホルモンバランスが乱れ「うつ病」につながりやすくなります。今回のコラムでは、うつ病とはどんなもの、心や身体に現れる初期症状とは?などを当社専属の精神保健福祉士がご紹介します!

 


 

うつ病とは?

日本では15人に1人が経験するといわれている身近な病気で「こころの風邪」とも言われているうつ病ですが、実は脳の病気です。
人は正常に脳が働いている時は、喜怒哀楽の感情がきちんと表れますが、重度のストレスが続いてうつ病やうつ状態になると、脳の神経細胞をつないでいる神経伝達物質の機能が低下してしまいます。特に、気分や意欲に関係するセロトニンやノルアドレナリンなどの機能が低下し、気分がすぐれない、感情のコントロールが効かないという心の不調が現れるのです。さらに脳はさまざまな身体の機能もコントロールしているため、身体にも不調が現れます。

 

 

うつ病の初期症状

うつ病は、心に現れる症状と身体に現れる症状があり、心身の不調が2週間以上続いている場合や仕事や生活に支障が出ている場合は、精神科や心療内科の受診を検討しましょう。

【心に現れる症状】
・憂うつな気分が続いている
・気分が重く、落ち込みやすくなる
・物事に興味を持てなくなった
・涙もろくなる
・イライラし、焦りを感じる
・集中力が落ち、続かない
・人と会いたくない
・自分は価値がない存在だと感じる

【身体に現れる症状】
・頭痛や肩こり
・食欲がなくなり、体重が減少する
・眠れない、もしくは早く目が覚めてしまう
・疲れやすい
・身体がだるい
・胃の不快感

これらはあくまで目安であり、軽いうつ症状であれば、十分な休養を取ることで回復することができます。しかし、重症化してしまうと治療や休養が長引いてしまうため早期に対処することが重要です。

 

■まとめ

うつ病の初期症状と目安となる期間を知っておくことは、早期に対処することにつながります。
もし、これらの初期症状が見られた場合、無理をせず仕事や家事を一旦お休みしましょう。無理をしてストレスを溜め続けると重症化につながるリスクが高まります。大事なことは、自宅で休養しながら規則正しい生活リズムを心がけしっかり睡眠をとることです。そして軽い運動や自分に合ったリラックス方法を見つけておくと良いでしょう。

日頃から自分の心と身体の変化を気にかけ、不調のサインに気付く感度を高めておきましょう。

 


 

■ 執筆 ■
大澤 海実
おおさわ あみ

株式会社セントラルメディエンス
産業医ラボ.com専属精神保健福祉士

入社前は精神科のクリニックにて
AC(アダルトチルドレン)やaddiction(依存症)の患者を対象に
数多くの生活相談を受ける。
現在は、当運営会社 株式会社セントラルメディエンスで
産業医ラボ.comの専属精神保健福祉士として活躍している。
主に従業員・一般個人のメンタルヘルス相談や
ストレスチェックに関する企業へのサポート業務を担当。

「大澤先生の一問一答」
https://sangyouilabo.com/category/qanda/

 

 産業医ラボ.comでは、
保健師・精神保健福祉士によるメンタルヘルス相談窓口を開設しております。
薬剤師によるお薬相談も承っておりますので是非ご活用下さい!!

  
メンタルヘルス・お薬相談ROOMはこちら↑

関連記事

  1. 来月7月1日から7年ぶりの節電要請が!オフィスでできる省エネ、節電対策とは? 来月7月1日から7年ぶりの節電要請が!オフィスでできる省エネ、節…
  2. 今春にも新型コロナウイルス感染症が「2類相当」から「5類」に引き下げへ!5類になると今までとどう変わる!?メリット・デメリットをご紹介します。 今春にも新型コロナウイルス感染症が「2類相当」から「5類」に引き…
  3. 今冬は新型コロナウイルスとインフルエンザが同時流行!?急な発熱時、どうしたらいい?判定チャートで紹介します 【2022年12月最新版】今冬は新型コロナウイルスとインフルエン…
  4. 【韓国通信 第7回】隣国は今 韓国で新型コロナウイルスの飲む治療…
  5. 会話は言語的より非言語的コミュニケーションのほうが大事!?
  6. 12月は「ハラスメント防止月間」です パワハラ・セクハラ・マタハ…
  7. 小規模事業場のメンタルヘルスケアと産業医の必要性
  8. 【韓国通信 第5回】隣国は今 withコロナに向け、最後のソーシ…

Facebook

最新の記事

  1. 昼間の強い眠気は超危険! 居眠り運転、転落、転倒などの事故にもつながる「過眠」について解説します
  2. 「はしか(麻しん)」が3年ぶり流行の兆し? 危険な合併症の症状や、予防接種についてご紹介します
  3. 5月17日は「世界高血圧デー」 日本には高血圧の方が4,000万人いるって本当? 高血圧が引き起こす病気や予防・改善方法について当社専属保健師が紹介します

おすすめ記事

  1. 【大澤先生の一問一答】
PAGE TOP