
毎月22日は禁煙の日 失敗しても大丈夫!当社専属保健師による「禁煙」のすすめ
毎月22日は禁煙の日ということで禁煙の日シリーズの第三弾です。今回は「禁煙」について当社専属保健師がお話させていただきます。
禁煙に遅すぎるということは無いようです。早めに気づいて禁煙することは、ご自身の未病や、健康増進につながります。また、周りの方に配慮する事にもつながります。服に付いた臭いや、口臭等、また、最近では喫煙回数が多い人の勤務時間のロスが問題視され始めています。
さてさて、禁煙してどのくらいの期間で、ご自身の体に変化が出てくるのでしょうか?
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 禁煙の効果
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-08-001.html
■失敗しても損はない?気楽に禁煙にチャレンジしよう
皆さんが禁煙を決意することには、大きな不安がつきまといます。この先ずっとたばこのない生活を送ると思うと、「そこまでして健康でいなきゃいけないのか?」と、なんとなくむなしい気がしてしまうのが喫煙者の心理であり、ニコチン依存症という病気の症状です。
そこで、禁煙を開始するときに「今後一生禁煙しよう!」と思うことをやめましょう。
長期的な目標を最初から持つと、途中で疲れてしまいます。禁煙は失敗してもなんの損もありません。禁煙に失敗したからといってその瞬間に病気になったりする訳でもありません。元の喫煙者に戻るだけの話です。失敗を恐れず「とりあえずやってみる」という気持ちで気楽に実施しましょう。禁煙を生涯成功させる人の多くは、何度かの失敗を繰り返しています。禁煙は自転車の練習と同じで、何度も失敗しながら何が悪かったのかを学び、上手にできるようになっていくものです。今までに失敗の経験のある人は、それだけ禁煙のゴールは近いと思いましょう。
■離脱症状は、たばこを吸わないことが普通になるための症状!
禁煙するときに不安になるのが「離脱症状」です。吸いたい気持ちが何度も訪れてイライラが積もり、たばこをやめたほうが逆にストレスが溜まって身体に悪いんじゃない?と思われる方も多いはずです。
出勤後、たばこの火をきちんと消したかどうか気になってもう一度家に戻ったが、火は消えていたので再度出かけた。
たばこを吸いたくなって喫茶店に入ったら全席禁煙だった。
外に出て吸おうと思ったら、路上喫煙禁止区域だった。
それでも隅で吸い始めたら、通行人にとても嫌な顔をされた。
携帯灰皿を持っていなくて人目が気になり吸殻が捨てられず、消したたばこの残骸を持ち歩くハメになった。
たばこを吸うことは、皆さんもご存知のように多くのストレスが溜まります。
これらのストレスは、たばこをやめることでなくなるストレスなのです。 禁煙したときに吸いたい気持ちがでるのは「たばこを吸わないことが普通」になるための症状で、よくなっていくための経過だと思いましょう。
■周りの人たちの支援も禁煙成功につながる
①少しでもたばこを吸わないでいられたら、とにかく褒めてあげる
褒めて損はありません。褒められれば褒められるほど、どんどん自信が持てるようになります。
②たばこを吸いたくならないように環境を整備する
たばこ・ライター・灰皿等の喫煙具は処分し、今まで吸っていた場所を掃除しましょう。
③禁煙に役立ちそうな小物(ガムや昆布など)を買ってくる
口寂しさを紛らわすための飲食物は、できるだけ口に残るもの・歯ごたえがあるもの・カロリーの低いものを選ぶとよいでしょう。
④時々ご褒美をあげる
高価なものをあげることだけでなく、お祝いをするといった気持ちを表すだけで一つの目標達成となるでしょう。
⑤気分転換ができるよう、外に連れ出す
禁煙中はイライラしたり元気がなくなったりすることがあります。できるだけ気分転換を促して、たばこのことを考えない環境を作りましょう。禁煙をきっかけに一緒に散歩をするといったような日課を作ってはいかがでしょうか。
⑥できるだけ声をかけてあげる
一緒にがんばっているというスタンスで、周りの人が禁煙を支えてあげましょう。
⑦大目に見てあげる
禁煙開始から2週間は、離脱症状(禁断症状)の強い時期です。イライラして当たられたり、眠くて集中できない場合もありますが多めに見てあげましょう。
■まとめ
禁煙を実行するには、本人も周りも配慮が必要になります。本人への健康被害と喫煙による周りへの問題を軽減するために、失敗してもいいので禁煙にチャレンジしてみませんか?
あなたの健康が非常に気になる保健師からの提案でした!
●過去の禁煙の日シリーズのコラムはこちら
■ 執筆 ■
小岩 統子
こいわ とうこ
株式会社Central Medience
産業医ラボ.com専属保健師
臨床にてICU・内科・訪問看護を5年ほど経験したのち、
健康保険組合・企業などにて13年間産業保健師として活躍。
現在は、当運営会社 株式会社セントラルメディエンスに入社し、
産業医ラボ.comの専属保健師として活躍している。
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