
非言語コミュニケーションが重要!?リモートワークやマスク生活など「コロナ禍のコミュニケーション術」とは?
当社専属の精神保健福祉士が解説します!
コロナ禍になり二年が経過し、リモートワークなど今までとは違う環境での仕事や交流が増えた人も多いかと思います。マスク越しの会話や、メールやチャットなどのやり取りで相手に思っている事がうまく伝わらず、「怒ってる?」なんて聞かれた経験はありませんか?今回のコラムでは、コロナ禍におけるコミュニケーションの方法について当社専属の精神保健福祉士が詳しくご紹介していきます。
■非言語コミュニケーションの重要性とは
突然ですが、皆さんは「メラビアンの法則」というものをご存知ですか?
これは心理学者のアルバート・メラビアン博士が提唱した概念で、感情や態度について矛盾したメッセージが発せられた時の人の受け止め方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかを判断する研究・実験を行いました。
この実験により、人間が他者とコミュニケーションをする際、相手から受け取る全ての情報を100%と仮定すると、相手の発せられた言語情報を受け取るのはたったの7%であり、残りの93%は非言語情報なのです。
そしてこの93%の非言語情報は、聴覚症状が38%、視覚情報が55%となっており、私たちは声や口調といった聴覚情報や表情、視線、仕草、容姿などの視覚情報に大部分を頼っていることになります。
これは、言葉ではどんなに「楽しい」と言っていても、表情や態度がつまらなそうであれば、楽しくないような印象を与えてしまうということです。
そんな中でコロナによるニューノーマルでは、リモートワークやマスク生活が当たり前になり、普段のコミュニケーションにおいて非言語情報が伝わりづらい状況にあります。
■コロナ禍におけるコミュニケーションのポイントとは?
〇いつもより丁寧な口調で会話をする
マスク越しでの会話は声がこもりやすく、いつもと同じ口調で話していても聞き取りづらかったり、少し怒っているように感じられてしまうことがあります。それを防ぐためには普段より丁寧にゆっくりと会話をすると良いでしょう。
〇声のトーンやリアクションを3割増に
リモートワークでは、オンライン上でコミュニケーションを行うことが多いと思います。さらにマスク越しでは表情がほとんど見えません。そんな時は、声のトーンや身ぶり手ぶりなどのリアクションを少しオーバーにしたり、うなずきや相槌の回数を少し増やしたりするなど、普段より3割増でコミュニケーションを行うと良いでしょう。
〇視線と「間」に気を付ける
リモートワークにより、パソコンを使ったWeb会議が多くなっていますが、パソコンについているカメラは画面の上部に内蔵されているため、手元で操作をしたり、資料を見ながら会話をしたりすると、終始うつむいている印象を与えます。なるべくならカメラを見据えて話し、相手の表情を確認しながら話すように心がけましょう。
そしてウェブ会議などでは同時に複数の人が話すと何を言っているのか聞き取れなかったり、通信環境によっては多少の時差が生じたりすることがあります。そういう時は、相手が話し終わるまで待ったり、お互いの話しの間にわざと「間」を設けたりすることで会話の区切りを明確にすると良いでしょう。
■まとめ
リモートワークやマスク生活におけるコミュニケーションでは、非言語コミュニケーションが重要であることをお伝えしてきました。普段意識してこなかった非言語コミュニケーションを意識することで、今までよりも円滑なコミュニケーションができるようになるでしょう。
■ 執筆 ■
大澤 海実
おおさわ あみ
株式会社セントラルメディエンス
産業医ラボ.com専属精神保健福祉士
入社前は精神科のクリニックにて
AC(アダルトチルドレン)やaddiction(依存症)の患者を対象に
数多くの生活相談を受ける。
現在は、当運営会社 株式会社セントラルメディエンスで
産業医ラボ.comの専属精神保健福祉士として活躍している。
主に従業員・一般個人のメンタルヘルス相談や
ストレスチェックに関する企業へのサポート業務を担当。
「大澤先生の一問一答」
https://sangyouilabo.com/category/qanda/
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