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部下の様子がいつもと違う?部下のメンタル不調を示す”ストレスサイン”とは?当社専属の精神保健福祉士が紹介します!

部下の様子がいつもと違う?部下のメンタル不調を示す”ストレスサイン”とは?当社専属の精神保健福祉士が紹介します!

部下の様子がいつもと違う?部下のメンタル不調を示す”ストレスサイン”とは?当社専属の精神保健福祉士が紹介します!

 

以前、「ラインケアとは?職場のメンタルヘルス対策は管理職が鍵!」というコラムの中で、ラインケアで大切なのは部下の「いつもとの違い」に気付くこと、とご紹介しました。
今回は、その「いつもとの違い」であるストレスサインについて当社専属の精神保健福祉士が詳しくご紹介していきます。

ラインケアとは?職場のメンタルヘルス対策は管理職が鍵!その役割と取り組みについて、当社専属の精神保健福祉士が解説します!

 


 

■メンタル不調の早期発見・対応が必要な理由

部下のメンタル不調には、症状が軽いうちから対応することが重要です。なぜなら、軽いうちであれば専門的な治療を受けて早く良くなりますが、重症化すると長期にわたる治療になり休職が必要となることも多いため、早期の発見が大事になってきます。
そのためには、管理職の人は部下のストレスサインに早く気付ける必要があります。

 

■メンタル不調を示す“ストレスサイン”とは

では、メンタル不調を示すストレスサインとはどのようなものかをご紹介します。

・遅刻、早退、欠勤が増える
・仕事でミスをすることが増える
・指示が実行されなかったり、業務の結果がなかなか出てこない
・口答えや批判が多くなったり、些細なことに腹を立てたりと感情の起伏が激しくなる
・口数が少なくなったり、自分から発言しなくなる
・服装が乱れたり、衣服が不潔になったりする

上記のような「いつもとの違い」があればそれはストレスサインかもしれません。

 

■ストレスサインに気付きにくいテレワークでの対策

ただでさえ、部下のストレスサインは気付きにくいものですが、コロナ禍でテレワークを実施している企業が増えてくるとさらに部下のメンタル不調に気付くのは難しいことかもしれません。
そこで、テレワーク環境でのメンタルケア対策をご紹介します。

・1対1の面談

ビデオ通話機能を活用した1対1の面談を定期的に行い、コミュニケーションの場を増やすことで普段から悩みや不安を相談しやすい関係を構築しておくことが大切です。

・いつもより丁寧な口調で会話をする

ビデオ通話やマスク越しの会話だと、これまでと同じような口調でも不安に感じ取られてしまうことが多いためうなずきやあいづち、声のトーンやリアクションを普段よりやや大げさにしたり丁寧に行うように心がけましょう。

・適切な人事評価

テレワークでは、成果や業績で評価をせざるを得ない状況なため、何をいつまでに行うかなどの評価基準の明確化と共有が大事になってきます。さらに部下が自己PRのできる機会を設けるのも良いでしょう。

 

■ストレスサインに気付いたら

部下のストレスサインに気付いたら日頃の健康状態を問いかけてみましょう。睡眠時間や食事をしっかりとれているかなどの確認や、体調などいつもと変わりないかを聞いてみてください。状態が良くなかったり、不安なことや悩み事がある場合は、決して否定や助言、𠮟咤激励などはせず、共感しながら話しを聴きましょう。
そして、管理者ひとりで解決できないケースの場合は産業医や産業保健スタッフなどの専門家に相談しましょう。

 

■まとめ

部下のメンタルヘルスは上司のコミュニケーション次第で大きく変化します。大事なことは、何かあってから対応するのではなく、普段からコミュニケーションをとる機会をつくり表情を見ておくことです。そして部下のストレスサインを見逃さず、そのサインに適切に関わる姿勢をもつことが大切です。

 


 

■ 執筆 ■
大澤 海実
おおさわ あみ

株式会社セントラルメディエンス
産業医ラボ.com専属精神保健福祉士

入社前は精神科のクリニックにて
AC(アダルトチルドレン)やaddiction(依存症)の患者を対象に
数多くの生活相談を受ける。
現在は、当運営会社 株式会社セントラルメディエンスで
産業医ラボ.comの専属精神保健福祉士として活躍している。
主に従業員・一般個人のメンタルヘルス相談や
ストレスチェックに関する企業へのサポート業務を担当。

「大澤先生の一問一答」
https://sangyouilabo.com/category/qanda/

 

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