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6~8月は1年で最も紫外線が増える時期! 「日焼け」ってなぜ起こるの?日焼けによる健康被害や対策について当社専属の保健師が紹介します。

6~8月は1年で最も紫外線が増える時期! 「日焼け」ってなぜ起こるの?日焼けによる健康被害や対策について当社専属の保健師が紹介します。

6~8月は1年で最も紫外線が増える時期!

「日焼け」ってなぜ起こるの?日焼けによる健康被害や対策について当社専属の保健師が紹介します。

 

暑くなってきて、日焼けを気にする人が増えてきているのではないでしょうか。
以前にも紫外線についてのコラムを配信しましたが今回のコラムでは、そもそも日焼けとは何なのか、そして日焼けをすると健康にどのような影響を及ぼすのか、そして日焼け対策はどうすればいいのかを当社専属の保健師がご紹介いたします。

男性も紫外線ケアが必要?紫外線による健康被害やケアについて美容皮膚科医に聞いてみた!

 


 

日焼けとは?

日焼けとは、紫外線によって皮膚に炎症が起きることです。
まず、紫外線が皮膚に当たると、サンバーンという赤い日焼けになります。その後メラニン色素がたくさん作られ色素沈着し、小麦色の日焼けであるサンタンになり、最終的に数週間から数か月かけ、元の色に戻っていきます。

 

日本人などの有色人種は、容易にこのサンバーン、サンタンを起こしやすく、夏になると小麦色の肌の人が増えていきます。しかし白人の人が日本人のように小麦色になるのを見たことある人は少ないのではないでしょうか。人間の肌にはメラニン色素があり、人種や肌の色によって量が違います。メラニン色素が多くなると肌の色が黒くなっていきます。

下記の図では、白人はⅠ~Ⅱタイプで、紫外線を浴びると簡単に赤くなりますが有色人種のように黒くなることは少ないとされています。日本人はⅡ~Ⅳくらいと言われており、人によって黒くなりやすい人となりにくい人がいるのはこのためです。黒人はⅤ〜Ⅵタイプでメラニン色素が多く、紫外線への抵抗があるためサンバーンやサンタンを生じることはありません。

出典:環境省 紫外線環境保健マニュアル2020
https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf

日焼けによる健康被害は

具体的に紫外線はどのような健康被害を生じるのでしょうか。

① 急性期
先程説明した日焼け以外にも冬場の雪の照り返しによる紫外線角膜炎や、免疫機能低下があります。紫外線角膜炎は強い目の痛みがあり、24~48時間で治癒します。

② 慢性期
長期的に紫外線を浴び続けることで生じます。主に中高年以降に発症することが多く、シミやシワなどの美容に関わることや、DNAが損傷し皮膚がんなどの悪性腫瘍になることもあります。皮膚がんはホクロと見分けがつきづらいため、気づいたときには進行していることもあるなど、怖い病気になります。

出典:環境省 紫外線環境保健マニュアル2020
https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf

日焼けの対策とは

ここまでで、紫外線対策の重要性が分かったと思います。では具体的にどのように対策をしていけば良いのでしょうか。
紫外線は目に見えませんが、太陽光の一部であり、建物や衣類で大部分が遮断されます。つまりは、なるべく直射日光に当たらないことが重要となるのです。また、日焼け止めクリームで対策している人も多いかと思いますが、手や衣類に触れたり、汗で流れたりすることで落ちてしまいます。そのため2~3時間おきに塗りなおすことがおススメとされています。

● 日焼けに有効な対策

① 紫外線の強い時間帯を避ける
② 日陰を利用する
③ 日傘を使う、帽子をかぶる
④ 衣類で覆う
⑤ サングラスをかける
⑥ 日焼け止めを上手に使う

出典:環境省 紫外線環境保健マニュアル2020
https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf

 

まとめ

6~8月は1年で最も紫外線が増える時期になります。急性期の健康被害は微々たるものですが、長期的に見た場合、大きな影響になることがあります。今のうちから、しっかり紫外線対策を行って、将来の美容と健康を考えていけたら良いですね。

 


 

■ 執筆 ■
富谷 圭佑
とみやけいすけ

株式会社Central Medience
産業医ラボ.com専属保健師

一般企業で6年間営業として働き、介護職2年、
その後看護大学に入学した後に大学病院で臨床(ICU、内科)を4年経験。
現在は、当運営会社 株式会社セントラルメディエンスに入社し、
産業医ラボ.comの専属保健師として勤務している。

 

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