
6月21日より開始予定!注目が高まる産業医による“職域接種”は通常の接種とは何が違う? 企業や大学で新型コロナワクチン接種を行う「職域接種」について解説します!
■CHECK POINT!
①職域接種とは?
②職域接種の対象になる企業、学校とは?
③通常の接種と何か違う点はある?
6月21日より開始予定の新型コロナワクチン接種を職場や大学で受けられる「職域接種」の受け付けが6月8日より始まりました。
当社にも契約企業より「職域接種を実施したいが産業医だけでは人員の確保が難しいため、医師や看護師の派遣ができるか?」などの職域接種に関するお問い合わせが急増しております。職域接種の対象になる企業や大学は?通常の新型コロナワクチン接種とは何が違うの?など、”職域接種”について詳しくご紹介いたします!
■職域接種とは?
職域接種とは、ワクチン接種に関する地域の負担を軽減し接種の加速化を図っていくため、企業や大学等において、職域(大学等を含む)単位でワクチンの接種を行うものです。
■職域接種の対象になる企業、学校とは?
①企業、大学で自ら人員(産業医、医師、看護師など)や場所などを確保すること。
②1,000人規模の接種(1,000人×2回=2,000回接種)を予定すること。
(複数の企業で1,000人を超える場合も可。その場合、代表企業を定めること。)
■通常の接種と違う点は?
モデルナ社ワクチンを使用。(ファイザー社ワクチンと同一会場での使用は不可)
なぜ企業、大学に限定されているのか?
職域接種の対象は、企業と大学となっていますがなぜなのでしょうか?今回、職域接種で使用する新型コロナワクチンは全て「モデルナ社製」となっています。モデルナ社製ワクチンは、接種年齢が18歳以上となっているため、学校では大学のみが対象となっています。
また、接種間隔がモデルナ社製は4週間、ファイザー社製は3週間と異なり、ワクチンの希釈の有無も異なるため、混乱や間違いがないようにファイザー社製ワクチンを接種している会場での職域接種は不可となっています。
職域接種に接種順位はある?
職域接種も通常の新型コロナワクチン接種と同様に、高齢者、基礎疾患を有する者を優先的に接種します。
職域接種はどこで行われる?
①企業内、大学内の診療所
企業、大学内の既存の診療所を活用
②外部機関が出張して実施
外部の医療機関が企業、大学内の会議室などを使用
③企業、大学が指定した医療機関で実施
企業が指定した医療機関で実施
※地域の予防接種体制に影響を与えないことに留意
■職域接種の人員が足りない?
職域接種の条件として、「企業、大学で自ら人員(産業医、医師、看護師など)や場所などを確保すること」という項目があります。実際に、どのぐらいの人数を要するのでしょうか?
【具体的に必要な人数について(例)】
・接種人数:400人/日 ・接種時間:8時間(9時~18時※1時間休憩)
・3レーン設置 15人程度/1レーン/1h
・医師2名(問診)、看護師6名(接種3、予診票2、接種補助1)
厚生労働省の例をみると、1日400人接種する場合には少なくとも医師が2名、看護師が6名と多くの人員を確保する必要があります。
今回の職域接種の対象は1,000人以上の企業、大学等となっているため、常勤する専属産業医が1名以上は在籍しています。しかし、産業医だけでは接種に必要な人員は足りていません。
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企業で新型コロナワクチン接種「職域接種」を行う産業医とは?
■まとめ
現在、各自治体で高齢者の優先接種が行われていますが、職域接種が始まると今までよりも幅広い年代の方が新型コロナワクチン接種を受けられるようになり、自治体の負担も減って更に接種スピードが加速していくと思われます。少しでも早く今までの生活に戻れるよう、職種接種を受けられる機会がある方は活用していきましょう。
出典:厚生労働省 職域接種に関するお知らせ
出典:厚生労働省 各ワクチンの取り扱いについて
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