COLUMN

今注目の「健康経営」という考え方

健康経営とは

健康経営とは1980年代にアメリカの経営心理学者ロバート・ローゼン氏が提唱した「社員が健康でいることこそが収益性に優れた企業を作る」を意味する「ヘルシー・カンパニー」という概念が基盤となっています。従業員の健康管理を経営的視点から考えることで、休職者・退職者の減少、医療費の削減、企業の生産性の向上、延いてはイメージアップなどにつながることを目的としています。

健康経営が注目される背景

近年、長時間労働や劣悪な環境での労働、それに伴うメンタルヘルス不調者の増加により従業員の過労死や自殺などが社会問題として顕在化しています。さらには少子化による労働人口の減少もあり、労働力の確保が難しくなった今、従業員が心身共に健康になることを企業が提案し、企業の生産性を向上しようという考え方から「健康経営」に取組む企業が増えています。

健康経営を取組むメリット

◇生産性の向上
過剰なサービス残業や劣悪な環境での労働は従業員のモチベーションの低下につながり、パフォーマンスを悪化させることにもなります。そして欠勤や休職、最悪の場合、退職等に至り、結果、企業全体の生産性低下につながります。よって心身共に従業員の健康が増進することは、労働生産性の向上が期待できます。

◇医療費の削減
従業員の健康状況の把握や問題の早期発見・対策などを行うことで、疾病手当の支払い減少や健康保険料負担の抑制になり、結果、医療関連費の削減につながります。

◇企業価値の向上
従業員の健康に配慮するという企業のイメージは、企業選びにおいてとても効果的であり、その結果、優秀な人材の確保や定着につながり、自社ブランドの価値を高めていくことになります。

◇企業のリスクマネジメント
メンタルヘルス不調者などを発生させることは労災や企業の社会的責任を問われることにもなります。健康経営を行うことで、事故・不祥事や労災発生を防止するリスクマネジメントになります。

「産業医」を選任するという健康経営!

でも、いざ健康経営を実践しようと思ってもコスト、人材、ノウハウ不足でなかなか進めることができない企業が多いのではないでしょうか。そのようなことであれば、まず、「産業医」を選任するという健康経営はいかがでしょうか。

産業医を導入したい、産業医の変更を検討しているなどをお考えでしたら弊社にご相談ください。独自のネットワークで全国の最適な「産業医」を選任し、「健康経営」の取組みにより、業務効率、企業イメージ向上のサポートをさせていただきます。

産業医ラボ.com


お問い合わせフォームへ

関連記事

  1. 5月17日は「世界高血圧デー」 日本には高血圧の方が4,000万人いるって本当? 高血圧が引き起こす病気や予防・改善方法について当社専属保健師が紹介します 5月17日は「世界高血圧デー」 日本には高血圧の方が4,000万…
  2. 夜にスマホの光を浴びると不眠に繋がる?日照時間の違いが体内時計に…
  3. テレワークの増加で【テレワークうつ】の危険性!企業が行うべきメン…
  4. 【自己診断シート付】ストレスを受けやすい性格の紹介『タイプA』~…
  5. 5月5日は「こどもの日」 こどものワクチン接種は、なぜ必要?当社専属の保健師が解説します。 5月5日は「こどもの日」 こどものワクチン接種は、なぜ必要?当社…
  6. パーソナルスペースとは?人との適切な距離感を知って円滑なコミュニ…
  7. 深呼吸を数回するだけでもOK! 当社専属精神保健福祉士が解説、モヤモヤした時には「呼吸だけに意識を向ける時間」をつくってマインドフルな状態になろう 深呼吸を数回するだけでもOK! 当社専属精神保健福祉士が解説、モ…
  8. 10月10日は「世界メンタルヘルスデー」です。 5人に1人がこころの病気にかかる時代 産業医や保健師の他にも、相談窓口の活用を! 当社専属の保健師が解説します。 10月10日は「世界メンタルヘルスデー」です。 5人に1人がここ…

Facebook

最新の記事

  1. 【大澤先生の一問一答】
  2. “睡眠の秋”がやってきた! ひどい「いびき」は他の病気のサイン!? 睡眠時無呼吸症候群など、いびきに潜む病気について紹介します。
  3. 9月18日は敬老の日です。 「骨粗しょう症」を予防するためにはどうすればいい? 食生活のポイントについても解説します。

おすすめ記事

  1. 12月は「職場のハラスメント撲滅月間」です。ハラスメント対策は事業主の義務!対策フローや相談窓口について専属保健師がご紹介します。
  2. 20代から40代女性の65%が「かくれ貧血」って本当? 貧血の様々な症状や、予防法などをご紹介します!
PAGE TOP