COLUMN

5月31日は「世界禁煙デー」 女性の喫煙による影響や、禁煙したら太るのはどうして? 当社専属の保健師が回答します!

5月31日は「世界禁煙デー」 女性の喫煙による影響や、禁煙したら太るのはどうして? 当社専属の保健師が回答します!

5月31日は「世界禁煙デー」

女性の喫煙による影響や、禁煙したら太るのはどうして?

当社専属の保健師が回答します!

 

本日5月31日は世界禁煙デーです。喫煙の健康に与える影響や、受動喫煙の危険性、ニコチンの依存性などが問題とされています。日本では毎年、世界禁煙デーからの1週間を「禁煙週間」と定めています。今回のコラムでは、喫煙率や女性の喫煙のリスク、禁煙すると太る?などの疑問に当社専属の保健師がお答えします。

 


 

■喫煙率は低下している?

喫煙の害の周知、喫煙所の減少、公共施設や飲食店での全席禁煙エリアの増加もあり、喫煙率は徐々に低下傾向です。
特に男性の喫煙者が10年で1割以降減っているのが分かります。女性も全体的に見て喫煙率は減少傾向ではありますが、男性と比較して下げ止まりであると考えられています。要因としては加熱式たばこの普及があるとされています。
現在習慣的に喫煙している者の割合は16.7%であり、男性27.1%、女性 7.6%。この10年間で、いずれも減少しています。

出典:厚生労働省 令和元年国民健康・栄養調査結果の概要について
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000722240.pdf

 

■女性の喫煙による影響とは

女性特有の喫煙や受動喫煙の影響としては、生殖能力の影響、妊婦・胎児への影響があると考えられています。ニコチンは血管を収縮させるため血流が減り、早産や低出生体重児などのリスクが高まると言われています。
さらには、妊娠期以外でも、女性ホルモンの分泌を抑えることにより、閉経が早くなったり骨粗しょう症になったりします。また、ニコチンの血管収縮作用で血行が悪くなり、皮膚にしわやシミができやすくなると言われています。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-02-003.html

 

■禁煙すると太るって本当?

人によっては「禁煙すると太るから吸っている」という人もいるでしょう。確かに、禁煙によって2~4㎏体重が増加すると言われており、下記のような理由が挙げられます。

・基礎代謝の減少
・嗅覚や味覚が改善することによって食欲が増える
・胃粘膜の血行障害が改善され、栄養の吸収が良くなる
・禁煙のストレスや口が寂しくなることによる過食

太るから禁煙したくないという人は多いですが、喫煙時は不健康なやせ方であり、禁煙した状態は本来の健康的姿なのです。
それでも体重の増加が気になる場合には適度に運動をし、基礎代謝をあげることが大事です。また、食欲に関しては、しっかり噛んで食べることやバランス良く食事を摂ることが大事になります。間食はカロリーが少ないものを選んで摂ることがお勧めです。
そして意外と落とし穴になりやすいのが、飲み物です。甘い飲み物やカフェオレなど砂糖が入っているもの、アルコールはカロリーの摂りすぎにより太りやすくなります。なるべく水やお茶を飲むように心がけてください。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 体重コントロール
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-06-008.html

 


 

■ 執筆 ■
富谷 圭佑
とみやけいすけ

株式会社Central Medience
産業医ラボ.com専属保健師

一般企業で6年間営業として働き、介護職2年、
その後看護大学に入学した後に大学病院で臨床(ICU、内科)を4年経験。
現在は、当運営会社 株式会社セントラルメディエンスに入社し、
産業医ラボ.comの専属保健師として勤務している。

 

 産業医ラボ.comでは、
保健師・精神保健福祉士によるメンタルヘルス相談窓口を開設しております。
薬剤師によるお薬相談も承っておりますので是非ご活用下さい!!

  

産業医ラボ.com

お問い合わせフォームへ

 

関連記事

  1. 来月7月1日から7年ぶりの節電要請が!オフィスでできる省エネ、節電対策とは? 来月7月1日から7年ぶりの節電要請が!オフィスでできる省エネ、節…
  2. 日常生活にも支障を来たすほどの不安に襲われる「不安症」とは? 症状や原因、治療法について紹介します。 日常生活にも支障を来たすほどの不安に襲われる「不安症」とは? 症…
  3. 衛生委員会って具体的に何をするの?テーマはどうやって決めるの?衛…
  4. 死に至ることもある、薬物の過剰摂取「オーバードーズ」とは? 様々な要因や、周囲で起こった場合の対処法について当社専属保健師が解説します。 死に至ることもある、薬物の過剰摂取「オーバードーズ」とは?様々な…
  5. 米国製の新型コロナワクチン「ノババックス」は、従来のワクチンと何…
  6. 【今日は何の日!?シリーズ】12月3日は「国際障害者デー」です …
  7. 中小企業も義務化へ!2022年4月から開始 パワハラ相談窓口の設置義務化に向けて企業がすべきこととは?当社専属の精神保健福祉士が解説 中小企業も義務化へ!2022年4月から開始 パワハラ相談窓口の設…
  8. 11月14日は「世界糖尿病デー」日本人の6人に1人が、なるかもしれない「糖尿病」とは? 11月14日は「世界糖尿病デー」日本人の6人に1人が、なるかもし…

Facebook

最新の記事

  1. 9月18日は敬老の日です。 「骨粗しょう症」を予防するためにはどうすればいい? 食生活のポイントについても解説します。
  2. 9月20日より、新型コロナワクチン「令和5年秋接種」スタート 接種対象者は、初回接種を終えた6か月以上の方全員! 感染者数が急増の今、新型コロナワクチン接種についておさらいしよう。
  3. 9月10日~16日は「自殺予防週間」です。 昨年、小中高生の自殺者は過去最多に。あなたにも出来る自殺予防のための行動とは?

おすすめ記事

  1. 今冬は新型コロナウイルスとインフルエンザが同時流行!?急な発熱時、どうしたらいい?判定チャートで紹介します
PAGE TOP